Q.睡眠の悪循環から抜け出せない
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1983年早稲田大学第一文学部心理学専攻卒業、1983年早稲田大学文学研究科博士前期課程修了。1988年東邦大学にて医学博士号取得。現在、江戸川大学社会学部人間心理学科教授、同大学睡眠研究所長、同大学総合情報図書館長として、睡眠についての誤った考えや日課を改善する活動を行っている。
まとまった睡眠をとろう
しかし、8時間も睡眠時間をとれる学生は多くないと思います。ですから、睡眠時間がどうしても足りない、という人は、以下のことを意識してみてください。
寝る時間と起きる時間を揃えよう
どうしても睡眠時間を確保できない人は、最低限寝る時間と起きる時間を毎日揃えるようにしましょう。人間の体には睡眠覚醒リズムという24時間のきれいなリズムがあります。このリズムが崩れてしまうと眠気が強くなることがあります。
これは土日も同じです。平日に睡眠時間が短くなり、その分自分の体のことを思って、土日にたくさん寝る、ということは逆効果です。寝溜めすることはできませんし、土日だけ睡眠の時間を変えてしまうと、毎週末に時差ぼけをしているような状態になります。これはソーシャルジェットラグと呼ばれ、近年問題になっています。
規則的な生活にしても、馴染むのには1週間程度かかります。ですので、1~2週間規則的な睡眠リズムをとってみて、もしそれで体の調子が良くなれば、そのまま続けていくといいでしょう。
夜の照明はオレンジ色のものにしよう
お風呂は寝る1時間以上前に入ろう
睡眠は生涯に渡って大切なことなので、今のうちに規則的な睡眠リズムを確立しておきましょう。そうすることで、これからの生活がより豊かなものになるでしょう。皆さんが自分の力を十分に発揮でき、学校生活、また生涯に渡って活躍することを願っています。