Q.自分に甘いのを治したいです。
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愛知県生まれ、名古屋大学大学院教育学研究科博士課程満期退学、教育学博士、名古屋大学名誉教授。主な著書に「他人を見下す若者たち」(講談社現代新書)、「内発的動機づけと自律的動機づけー教育心理学の神話を問い直す」金子書房など
誰でも楽しいことなら持続できます。あなたが好きなことを思い出してください。漫画を読むことでもよいでしょう。それを持続できるということは頑張れるということです。ただ、嫌いな勉強になるとなかなか続けられません。
勉強が嫌だということは学習内容そのものがなかなか理解できないためでもありますが、何よりなぜ自分が勉強せねばならないかその目的や意義がわからないことだと思います。私などは、基本的にはどんな勉強でもすればするほど、自分が自由に生きられる選択肢が多くなり、逆に勉強しなければ、自分の本来持っている能力を生かさないで寝かしておくことになり、自分の意志通り自由に生きる選択肢を狭めることになるからと考えます。たとえば、漠然と将来、心の悩みを持つ人たちを助けたいと考えていてもそれを実現するためには臨床心理士なり公認心理師なりの資格が必要です。そのためには一定程度の知識を身に着けるための勉強が必要です。そして、その勉強によって自分らしい人生の選択ができることになります。他方、勉強しなければ自分の意志通り生きられる選択肢の1つを自ら放棄することになります。
3つの方法で自分が頑張ることのできる環境を整えましょう
その理解のうえで、具体的な勉強の仕方として自分が努力したら、その努力に対して自分で報酬を与えてやるのが良いでしょう。たとえば数学を勉強できたら、自分をほめてやるために次は大好きなゲームをする、あるいは漫画を読むというようなことです。これを実行するにあたり自分の勉強量を段階的に増やしていくのが得策です。つまり、最初は15分だけでも勉強を持続出来たら好きなことをするというように必ず実行できる段階から始め、徐々に勉強時間を長くしていきましょう。
また、勉強する科目もまず、相対的に好きな科目からやるのが良いでしょう。 また、1日の勉強の計画を必ず何かに書き出し、机の前に貼っておきましょう。そして、必ず、それらの計画のどれとどれが実行できたか、できなかったのかチェックしましょう。自分の勉強の計画を頭の中だけに留めないで、可視化することが大切です。
さらに、自分でそれをすることが困難な人は他人の助けを借りましょう。親しい友人なり、兄弟など信頼できる周りの人にその計画を示し、自分の努力結果を知ってもらうようにするのもよいと思います。つまり、友人なり兄弟の前で、今日は何を何時間勉強すると宣言して、それが実行できたかどうかを必ず何らかの方法で彼らに伝えるようにするのです。自分で自分を監視できないのであれば他者に監視してもらうのが良いと思います。他人にはあまり無様な姿は見せられないとがんばるようになるのではないでしょうか。