Q.受験勉強を始めたのですが、受験勉強を始めてから肩こりが治りません。
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理学療法士・医学博士。埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科修士課程修了(リハビリテーション学修士)。獨協医科大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。著書「肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!(主婦の友社)」。肩こりについてのメディア出演多数。ヒルナンデス!(日テレ)、なないろ日和!(テレ東)、日経ヘルス、オレンジページ、女性自身など。
肩こりの原因は多種多様です。長時間丸まった姿勢で勉強することで、首や肩に負担がかかってしまうことで起こる肩こりが、受験生に多いように感じます。姿勢不良で肩こりを起こしている人は、後で紹介するストレッチなどを試してみましょう。
しかし、肩こりの原因はそれだけではなく、ホルモンバランスの乱れなどによる生理不順が原因だったり、スマホ操作やゲームなどの画面を長時間観ることで起こる眼精疲労が原因だったり、肩こりは様々な原因で起こります。
ストレスも肩こりの原因に
実はストレスが原因でも肩こりになってしまうことがあります。ストレスが溜まることで自律神経が乱れ、首まわりの血行が悪くなることで、頭痛や肩こりが起こると言われています。また、元気が出ない、落ち込んでいるような心理的な状態だと、背中が丸まってしまう姿勢になりやすく、このような姿勢では肩がこってしまいます。
この肩こりの根本的な解決を目指すのであれば、そのストレスの原因を無くす必要がありますが、受験生にとって受験勉強は避けられないことだと思いますので、一時的にでもストレスを発散させて肩こりも楽にさせましょう。例えば、運動やカラオケをしたり、自分が好きなことをすることで受験勉強の合間にストレスを発散させたりするといいでしょう。
効果的なストレッチ方法
肩こりに効果的な3つのストレッチを紹介します。 最初は、首のストレッチをやってみましょう。胸のちょっと上あたりを両手で抑え、あごを天井に突き出します。首の前側だけでなく、あごを左右に動かすことで、首全体の筋肉をストレッチすることができます。首の筋肉は、肩に直接つながっているので、首の筋肉を伸ばすことで肩こりが楽になります。
次におしりの筋肉を伸ばしていきましょう。座った姿勢で足を片方持ち上げて組んでもらって、背すじを伸ばした状態で前かがみになると、組んだ側のおしりの筋肉が伸びると思います。「肩こりなのに、なんでおしりのストレッチ?」と思うかもしれませんが、肩こりは姿勢も関係していて、下半身が固いことで肩こりにもなることもあるのです。
最後に座った姿勢で、背中をそったり丸まったりを繰り返す運動をしましょう。下半身だけでなく背中や腰が固いことでも肩こりは起こります。
どのストレッチも、一日何回など決めてやる必要はありません。どれも座った状態でできるので、勉強をしていて疲れを感じたら休憩時間などにやってみましょう。記事を読んでくださった皆さんが最後まで自分の力を出し切れることを願っています。