Q.ADHDです。受験生活における対処法を教えてください。
この方が回答してくださいました!
精神科専門医×YouTuber。精神科専門医。精神保健指定医。医学博士。国立筑波大学附属高等学校を経て、東邦大学医学部を卒業。
実際に病院などの医療機関でADHDであると診断されたのなら、おそらくADHDの症状を抑える薬をもらっているはずです。この薬を服用することにより、ADHDの主な症状である不注意、集中力の低下を改善させる可能性があります。もしADHDと診断されていて、まだ先程述べた薬を服用していないのなら、病院でADHDの症状を抑える薬を処方してもらい、服用してみることをお勧めします。
工夫してみよう!
発達障がいの種類を細分化していくと色々な型があるので、一概には言えませんが、発達障がいの中でもADHDというのは不注意、集中力が続かないというのがメインの症状の一つです。極端に言うとADHDというのは、その人の特性であり、背の低い人が高いところにあるものを取れないのと同じようなもので、自分で意識して集中力を保って行動しようというのは難しいです。
その対策として考えられるのは、一つは先程述べた、薬に頼ってみるというもの。そして、もう一つ可能性として考えられることとしてADHDの人の中には、自分の好きなこと興味のあることであれば、通常よりも集中力を発揮でき、集中力の高い状態で物事に取り組むことができる人がいます。専門的にはこの状態を過集中と呼ぶのですが、勉強している時に過集中の状態に持っていければ良いんじゃないかなと思います。勉強を本人が楽しいと感じ、のめり込めるものだと捉えることができれば過集中の状態に持っていきやすくなると思います。
ただ、いきなり勉強に対してそのようにそのように感じるのは難しいと思います。勉強をこの程度をやったら好きなことをやるというようにルールを作っておき、勉強と好きなことを結び付けるようにすれば過集中の状態に持っていきやすくなると思います。