Q.医学部を目指しているのですが、仮に医学部に受かったとしても、中途半端な覚悟で医者を目指しても良いのか不安です。
この方が回答してくださいました!
智辯学園和歌山中高卒業、高校時代の部活はチアリーディングと茶道部。東京医科歯科大学医学部医学科在学中。受験勉強方法や医学生の日常を紹介するYouTubeの登録者は16万人。
環境によっては覚悟ができていないのは当然
医学部に入る前に医者になる覚悟ができていないことは当然だと思っていて、親が医者であったり、身近な人にお医者さんがいたりして、そこから話を聞いているのだったら医者になりたいと思うこともあるし、現実的に医者になる道が見えていることもあると思います。しかし、そうではない人、私もそうだったのですが、周りに実際に働いているお医者さんからの話を頻繁に聞くことがない人って、医者という職業がどんなものか想像することが難しいじゃないですか。なので、受験生の時点で志が足りないのではないかと不安に思う必要はないと思います。
私は医学部に入るときに絶対に医者になりたかったというわけではなくて、人の健康に興味があるからという理由で医学部に入りました。別に医学部に入ったからといって医者にならなくてはいけないわけではないですから。実際、友達でも医者とは違うことに目覚めて医者にならずに外資系に入ったり、起業したりする人もいるので、そのあたりは楽に考えていいと思います。私は、実習や医学部の授業を通したり、ずっと医者を目指している友だちの話や実際に働いている先輩の話を聞いたり、あとはこのYoutubeの活動をやったり色々やってみた結果今は医者になりたいなと思っています。このように、医学部に在籍する6年間で医者になりたいという気持ちが高まるというか、実際実習とかやって、見えてくることもすごく多いので、入試の時点で志が低いのではないかという心配をすることはないと思います。むしろ、ちょっとでも医者の仕事がいいなって思うのであれば医学部に入るしかないので、是非頑張って欲しいなって思います。
責任感は絶対に必要
昨今ワークライフバランスも重要視されてきて、それこそ「適性があるから」とか「生活のために」という理由で職業を選ぶ人も多いと思うので、まして受験段階で志の有無に対して不安になることはないと思います。ただ、医者というのは患者さんの命をあずかって人生を左右するかもしれない、とても重責のある仕事なので、かなりの責任感と知識と思いやりが必要だとは思っていて、一医学生からの意見ですが、そういった意味では志がないと楽しくお仕事するのはしんどいかもしれません。でも、前述のように入ってみて感じることもあるので、興味が完全にないのであればお勧めしませんが、現段階で志がないという事を医学部を諦める言い訳には使って欲しくないなと思います。