Q.将来の夢がないので勉強する意味も高校に行く意味もわかりません。将来の夢は今のうちに作った方が良いと言われますが、私には将来の夢がないのでどうすればいいですか?
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兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育実践高度化専攻修了、関西大学大学院心理学研究科博士課程後期課程修了。博士(心理学)。兵庫県公立高等学校教諭などを経て、流通科学大学商学部教授。専門分野は高等学校商業教育、キャリア教育。著書として、『高校生と大学生がともにつくる高大連携授業-ナナメの関係が高校生にどのような影響を与えるのか-』(晃洋書房)を出版している。
進路選択が近づいている高校2年生という時期に、将来の夢が見つからないことに不安を感じているのは、とても自然なことです。周りの友達が夢や進路を決めているように感じると、焦りが出てくるかもしれませんが、今の段階で夢がはっきりしていなくても問題ありません。
興味や関心をヒントに進路の視野を広げよう
夢や目標は無理に作るものではなく、時間をかけて自分の興味や経験から自然に見つかるものです。高校2年生の時期は、夢を定めることよりも、進路の選択肢を広げることに焦点を当ててみましょう。日常の中で自分が楽しんでいること、興味を感じることに気づき、それを深めていくことが重要です。例えば、何か新しいことに挑戦することで、今まで気づかなかった興味や得意なことが見つかるかもしれません。
進路選択に対して「やりたいことがない」と感じている時でも、「やりたくないこと」を明確にすることは重要です。そうすることで、自分が進むべき方向が少しずつ見えてくることもあります。
勉強は未来の選択肢を広げる道具
進路は一度決めたら変更できないわけではありません。選んだ道が後から変わることは自然なことですし、それによって新しい発見をすることもあります。
今、「勉強する意味がわからない」と感じることもあるかもしれませんが、勉強は未来の選択肢を広げるための大切な道具です。具体的な夢がない今だからこそ、様々な分野の勉強を通じて、多くの知識を蓄えておくことが、将来の自分の選択肢を増やす助けになります。
相談することも大切
一人で悩むよりも、信頼できる大人や友達に話をしてみるのもおすすめです。自分の思っていることや不安を言葉にすることで、気持ちが整理され、新しい視点が見えてくることもあります。 進路選びはあなたのペースで進めて大丈夫です。無理に夢を作ろうとせず、これからの人生で様々な可能性に触れながら、徐々に自分の進む道を見つけていけば良いのです。焦らず、 自分を大切にしながら、進んでくださいね。 あなたがこれからの時間を意味あるものにしていけるよう、心から応援しています。