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公開日 : 2023/01/30

Q.就きたい職業を諦めた方がいいでしょうか。

私が就きたい職業は給料が少なく、大変だと親に言われます。諦めた方がいいでしょうか。 (高1女性)
諦めず、工夫しよう

この方が回答してくださいました!

帝京大学 教授
くきもとしんご
久木元真吾 先生

1970年生まれ。東京大学大学院、公益財団法人家計経済研究所、慶應義塾大学などを経て、現在帝京大学文学部社会学科教授。 専門は社会学。人の生き方に関心をもって研究している。 大学では家族社会学やジェンダーの社会学の講義を担当している。 主な著書に『生命保険の社会学』(みらい)、 『グローバル人材とは誰か』(共著、青弓社)、 『大学生のためのキャリアデザイン入門』(共著、有斐閣)がある。



どんな仕事にも可能性がある


 「諦めるのは早い!」というのが私の答えです。どのような仕事に就きたいと考えているのかわかりませんが、今はその仕事は給料が少なく大変な場合が多いのかもしれません。でもそういう見方は、今後もその仕事の条件やその仕事を取り巻く環境が変わらないことを前提にしていると思います。世の中の情勢が変わってその仕事の需要が将来増えることは、本当にないでしょうか。また、何か工夫次第で条件が変わることはないでしょうか。そうした可能性も考えてみてください。 



コラボ相手を見つけよう 


 もし自分でその仕事をするだけだと限界があるのなら、新しいことを付け加えられないか考えてみるといいと思います。例えば、他の人と「コラボ」したらどうでしょうか。自分にはない技術をもつ人と一緒にやってみることで、新しいことはできないでしょうか。そんな風に、その仕事を今のままの形だけでとらえるのではなく、どういう工夫をしたら新しい可能性が広がるか、収入も増えるかを考えてみましょう。



プラスアルファの工夫を考えてみよう 


 他の人とコラボする以外にも、違うジャンルのものを取り入れるという工夫もあるでしょう。最近、伝統的な工芸品に、若い人たちにもアピールできる現代的なデザインを加えることで、従来よりも多くの人から注目されるようになったというエピソードを耳にしました。そうしたプラスアルファの工夫をすることによって、就きたい仕事の評価も大きく変わるかもしれません。 

 今の働き方・仕事内容だと大変というとき、それは工夫の余地があるということだと思います。どうすれば道が開けるのか、ぜひプラスアルファの工夫を考えてみてください。



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