Q.赤シートを見続けていると体調不良になってしまいます。
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1978年、愛知県田原市出身、筑波大学附属駒場高校卒業後、昭和大学医学部を卒業・同大学院卒業となり医学博士。現在は、二本松眼科病院で診療を行う傍ら、テレビ・ラジオ・雑誌などに積極的に出演。40万部突破の『ガボール・アイ』シリーズ、ロングセラー『緑内障の最新治療』など著書多数。自身のYou Tube「眼科医平松類チャンネル」は登録者数は11万人以上で、目の病気についてわかりやすく解説している。
どうしてなのか?というのは診断を伴うので受診しないとわかりません。何かを見て体調不良が出る場合、眼科の受診が必要となります。
ここでは、その原因となり得る眼精疲労について説明します。目の疲れと眼精疲労は別物です。目の疲れは1日寝れば治るものです。しかし、眼精疲労は頑固になった目の疲れで、寝ても治りません。それが頭痛、肩こり、イライラなどになり、身体的に支障を来すこともあると言われています。
ドライアイを防ごう
赤シートに限らず、何かを見すぎると体調不良になるという場合を考えましょう。特定のものを見たときに不調になる原因として、心理的な要因もある程度大きいかと思います。先述した眼精疲労と相まって頭痛や吐き気、めまいが起こることもあります。
眼精疲労の原因はいろいろありますが、1つ挙げるとするとドライアイです。目を使いすぎることによって、目が乾燥します。ドライアイは涙の量が足りていないことと思われがちですが、そうではなく、涙の質が悪くなって分泌したものがすぐに乾いてしまうことです。この場合には、部屋の湿度を上げたり、瞬きの回数を増やしたりすることで、ある程度改善するでしょう。
目にかかる負担を軽減することも大切
まずは目にかかる負担を軽減してあげましょう。そこでお伝えしたいのが最近、若い方でスマホ老眼になっている方が増えていることです。この場合は、目のピント調節をリセットしてあげる必要があります。そこで、効果的な方法を2つ挙げます。1つ目は、遠くを見るだけでなく、手元と遠くを交互に見ることです。2つ目は、目を温めることです。これらの方法を試してみることで、目にかかる負担を軽減できるでしょう。