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公開日 : 2023/10/17

Q.だんだんとなぜその夢を目指しているのか、その大学に行きたいのかが分からなくなってきています…

小さい頃からずっと目指している大学や夢があります。そしてそのためには、勉強をたくさんしなければならないのですが、だんだんとなぜその夢を目指しているのか、その大学に行きたいのかが分からなくなってきています… (高3・女性)
もう一度じっくり考える良い機会と捉えてみよう

この方が回答してくださいました!

法政大学 キャリアデザイン学部
こみかわこういちろう
児美川孝一郎 先生

1963年,東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て,法政大学に着任。2007年より,キャリアデザイン学部教授。現在,法政大学教職課程センター長。専攻は,教育学(青年期教育,キャリア教育)。日本教育学会理事,日本教育政策学会理事。主な著書に,『若者とアイデンティティ』法政大学出版局,『権利としてのキャリア教育』明石書店,『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』日本図書センター,『「親活」の非ススメ』徳間書店,『キャリア教育のウソ』ちくまプリマー新書,『まず教育論から変えよう』太郎次郎社エディタス,『夢があふれる社会に未来はあるか』ベスト新書,『高校教育の新しいかたち』泉文堂,『自分のミライの見つけ方』旬報社,『キャリア教育がわかる』誠信書房



”迷う”ことは自分にとってチャンス!


 もしかしたら、夢に対して迷いが出てきていることに「まずいんじゃないか」と思っているのではないでしょうか。しかし、そのように迷いが出たことは悪いことではなくて、むしろチャンスなのです。何も疑いもせずに夢や目標を達成した結果、「こんなはずじゃなかった」と思う人は多いと思います。ですから、迷いが出てきた状態をいけないと思うのではなく、「そもそも何で目指したんだっけ」とポジティブに考え直せば良いと思います。もう一度、夢についてじっくり考えることは大切だと思いますね。



夢を一つに限定する必要はない


 夢や目標を一度決めたら、常にそこを目指し続けなければいけないと思っている人が多いように感じます。しかし、夢は変えても大丈夫なのです。さらに言えば、夢は一つでなくても大丈夫です。二つ、三つあっても不思議ではありません。社会はそれほどに複雑化してきており、例えば、最近は副業を許可する企業も増えてきています。焦って一つの目標に絞らなくてもいいし、変えてもいいし、複数あってもいい。そう考えると、ずいぶん楽になると思います。



視野を広げることも大切!


 迷ったときほど、自分の中に閉じこもってはいけません。色んな人のところに行き、「ちょっと教えてください」「~さんの場合はどうでしたか」と、沢山聞いてみてください。それは必ずしも対面である必要はありません。「私はどういう風に進路を選んだか」といった内容の書籍など、情報収集できる媒体は山のように溢れています。それらを見て、他人事として捉えるのではなく、共感できるかが大切です。このように、他の人の進路の選び方を知ることも意識してみると良いと思います。



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