ページを更新する ページを更新する
公開日 : 2023/11/07

Q.何かすぐに寝つけるいい方法はないでしょうか。

夜になかなか寝つけません。パソコンやスマホなどの電子機器をいじっているわけではないし、光や音など環境が悪いわけでもありません。なるべく早く寝るようにはしていますがなかなか寝付けません。そのせいで授業中もついうとうとしてしまうことがあります。何かすぐに寝つけるいい方法はないでしょうか。 (高1・女性)
寝付けない原因はさまざま!もう一度生活を見直そう

この方が回答してくださいました!

中部大学特任教授・日本睡眠教育機構理事長
みやざきそういちろう
宮崎総一郎 先生

中部大学特任教授 日本睡眠教育機構理事長 ●1954年9月生まれ、愛媛県宇和島市出身 1979年 秋田大学医学部卒業 1985年 秋田大学大学院博士課程修了、医学博士 1988-1989年西ドイツ留学 1989-1991年アメリカ合衆国留学 1992年 国立水戸病院耳鼻咽喉科医長 1998年 秋田大学医学部耳鼻咽喉科助教授 2004年 滋賀医科大学睡眠学講座教授 2012年 放送大学客員教授兼務 2016年 中部大学生命健康科学研究所特任教授 ●専門は、睡眠学教育、睡眠障害(不眠症、睡眠時無呼吸症候群)、認知症予防、日本睡眠学会専門医、日本認知症予防学会認知症予防専門医、日本耳鼻咽喉科学会専門医 ●2004年、日本で初めて開設された睡眠学講座(滋賀医科大学)に赴任。 2005年から、経済産業省の支援を受けた「眠りの森」事業を産学共同で行い、睡眠指導士の育成を開始。 2009年4月より、文部科学省の支援を得て、わが国で初めての睡眠学概論を開講。 2013年4月より、放送大学共通科目「睡眠と健康」を担当、2021年まで開講。 2016年4月より、中部大学で「睡眠からアプローチする認知症予防プロジェクト」を推進している。 現在、不眠症や過眠症、睡眠時無呼吸、いびき、鼻閉の治療、睡眠からアプローチする認知症予防プロジェクト、睡眠健康指導士の育成、睡眠の啓発活動に取り組んでいる。 ●日本睡眠教育機構理事長、日本睡眠学会理事、放送大学客員教授  非常勤講師(琉球大学、岩手医科大学) ●著書:「睡眠学Ⅰ、Ⅱ」(北大路書房)「眠り上手になるための睡眠学」(中災防ブックス)「睡眠からみた認知症診療ハンドブック」「睡眠習慣セルフチェックノート」「睡眠検定ハンドブック」「小児睡眠呼吸障害マニュアル」(全日本病院出版会)、「睡眠のトリビア」「睡眠のトリビア2」(中外医学社)、「ぐっすり眠りたければ朝の食事を変えなさい」(PHP)、「脳に効く睡眠学」(角川SSC)、「病気の原因は眠りにあった」(実業之日本社)、「睡眠と健康」(放送大学教材)、「睡眠学Ⅱ」(北大路出版)、「伸びる子どもの睡眠学」「快眠家族のすすめ」「睡眠教室―夜の病気たち」(新興出版)、「徹夜完全マニュアル」(中経出版)、他 ●趣味:茶道、歌舞伎、B級グルメ探訪



眠くなる時間は決まっている


 人間が眠くなるのは朝起きてから約16時間後です。そのため、朝起きる時間が遅いとどうしても眠くなる時間も遅くなってしまいます。早く寝たいときにはその日の朝早く起きる必要がありますが、人間はいきなり生活リズムを変えることはできません。日ごろから早寝早起きの習慣をつけることを心がけましょう。平日と休日で起床時間に差をつけないようにすることもポイントですよ。



朝食はとっていますか?


 朝ご飯を食べると、日中は目がさえて夜は眠くなるというリズムをつくることができます。朝ご飯を食べることで、体内でトリプトファンがつくられます。この物質が日中には元気の源となるセロトニンに、夜には睡眠作用を持つメラトニンに変化することで、リズムが作られるのです。また、朝ご飯をとることで体内時計を正確に保つことができ、睡眠障害を防いでくれます。しかし、ただ朝ご飯を食べればいいというわけではありません。菓子パン一つでは不十分です。蛋白質や野菜も入れて、栄養バランスの取れた4品以上の食事をとるようにしましょう。



部屋の光を変えてみましょう


 皆さんは部屋の照明を蛍光灯にしていませんか?実は、蛍光灯の白い光はパソコンやスマホなどの光と同様に、催眠作用を持つメラトニンの分泌を阻害してしまいます。これではせっかく電子機器の使用を控えても、寝つきの悪さは改善されません。メラトニンが分泌し始める午後6時頃からは赤目の電球色の光を使うようにしましょう。どうしても暗く感じる時には手元だけ明るい光で照らすといいですよ。また、遮光カーテンを使用していると朝日が入らず目覚めが悪くなってしまいます。カーテンを10センチ少し開けておくなど光が入るようにしましょう。



関連記事

トップに戻る

カテゴリー

  • 人間関係
  • 家庭
  • 学校
  • 進路
  • 勉強
  • コンプレックス
  • 恋愛
  • スマホ
  • 健康

あなたのお悩みをお聞かせください

あなたの投稿をもとに専門家や著名人の方に取材を行います!

性別
学年
メールアドレス(任意)
お悩み投稿欄