Q.短気な性格のためか、些細なことですぐにイライラして友達や家族に暴言を吐いてしまいます。自分でも駄目だとはわかっていますが、直すことが難しいです。どうしたら直りますか?
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早稲田大学文学学術院教授。名古屋大学教育学部教育心理学科卒、同大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育心理学) 中部大学人文学部の講師、助教授、准教授を経て、2012年より早稲田大学文学学術院にて准教授、14年より現職。専門はパーソナリティ心理学、発達心理学。
暴言を吐いても話を聞いてくれる相手を作る、というのが一つの対策にあります。その場で暴言を吐くというよりは、もう少し感情を説明できたらいいと思います。例えば、話を聞いてくれる家族がいるのであれば、「今日こんなことがあった」というのを言葉にして説明してみましょう。説明をする時は暴言にはなりません。なぜなら、理路整然と話さなければいけないので感情的になりづらいからです。というのも、感情に身を任せて話してしまうようなときは、理屈がともなっていないことが多いです。冷静に口に出して話すと理屈が伴うので、怒りは多少収まるはずですよ。
また、自分の気持ちを文字に起こすことも一つの手です。文章を書くとなるとさらに理路整然と考えなければいけないので、一時的な感情をより抑えられる傾向があります。感情を抑えるのではなく、吐き出す先を考えることが必要です。
自己分析をして対策を立ててみよう
あなたが短気な性格だと自分自身で分かっているように、自分の性格を知っていれば、イライラしないように先に手を打つことができます。「自分はこういう人間だから、何かが起きたときのためにこういう工夫をしておこう」という風に自己分析をして、対策を立ててみましょう。自分のことを知るというのは、対策を立てることができるきっかけになります。性格を変える必要はないのです。「自分はこういう人間なんだ」と自分の特徴を言葉で表現することが大事であり、自分を知った上で対策を立てれば良いのです。