Q.社会科を専門とした職業は何がありますか?
この方が回答してくださいました!
若くして既に10年以上の世界史指導経験を持つ気鋭の講師。史実に真摯に向き合い、自らの知識と経験を深めるために様々な国へ視察に行くのを趣味としている。世界史の持つ「必然性」と「展開」を重視し、それを図解して捉える授業は、「世界史に興味が持てない」「自分は暗記が苦手かも」と思っている生徒の意識を180度転換させる。
社会科といっても歴史、政治・経済、倫理など様々なジャンルがあります。今回は歴史を例に挙げると、大学の研究員や、遺跡を発掘したり各国の歴史的資料を分析したりするような仕事があります。ところがこのような職業は正直枠も多くはないので、就職するのは難しいといえば難しいです。そのため、歴史好きだけど先ほど述べたような研究に携わる職ではなく、学校や塾の先生になる人もいたりします。その他にも博物館や美術館の学芸員や、自分の好きな国でコーディネーターや添乗員として、歴史的・社会的知識を活かすこともできますよ。
Q.加藤先生自身が世界史講師としてやりがいを感じる瞬間、世界史を学んでいてよかったなと思ったエピソードがあれば教えてください!
生徒の前で授業をするとき、学校の授業を聞いてもわからないような難しい範囲は受験生の顔も曇りがちなんですよね。そこをわかりやすく紐解いてあげた時、受験生が「あ!なるほど」というように、ニコッとして目を見開く瞬間を見ると、やりがいを感じます。
また、世界史を学んでいてよかったことは、世界史の知識があると漫画や映画、小説などがより楽しめることです。つい先日もアメリカのドラマを見ているときに、メキシコとアメリカの関係やインディアンについて理解していないと話が繋がらないという部分がありました。歴史についての知識や教養があることで、作品を作っている側の伝えたいこともより理解できるんです。また、小学生の子供に、昨今のウクライナとロシアの戦争がなぜ起こったのか聞かれ、テレビを一緒に見ながら説明をしました。小学生なりに理解してくれたのを見ると、世界史を学んでいてよかったなと思います。