Q.緊張を和らげるにはどうすればいいですか?
この方が回答してくださいました!
ミズノ社員時、日本代表のオリンピック競技ウェアの研究開発に従事。特に2000年シドニーオリンピックでは開発担当した世界特許の「サメ肌水着」が世界中から注目を浴びた。現在は「集中力プロデューサー®️」として、全国の企業や学校にて講演や研修を実施し、15年間で、800法人、約15万人へ集中力発揮のコツを伝授! 2023年「集中力の学校®️」を設立し、LINE公式や、YouTubeにて集中力を高める教材や動画を多数発信中。 著書には「机に向かってすぐに集中する技術」(フォレスト出版)や「13歳からの集中力向上バイブル」(メイツ出版)などがある。テレビ出演は、 NHK Eテレ 「Rの法則」「テストの花道」など多数。
「一流は、2回成功する」という言葉を聞いたことはありますか。一流の人は本番前にイメージの中で成功し、本番でも成功するという意味です。人間は未来がイメージできず、少しでも不安があると緊張します。反対に未来がイメージできれば、緊張しないのです。そのため受験の雰囲気に緊張するのなら、英語検定や漢字検定など他の受験を通して、受験の経験値を上げるのが効果的ですよ。ぜひ対外受験を積極的に受けてみてください。どうしても不安で緊張してしまうのなら、受験に失敗したときの最悪な状況を文字化して、「受験に失敗しても、死にはしないよな」と開き直ることも一つの方法ではありますね。
おススメのリラックス方法
①深呼吸する
緊張すると肩に力が入ってしまいますよね。「肩の力を抜いて」とよく言われますが、肩の力は抜こうと思っても抜けません。実は、緊張する場面では逆にお腹に力を入れるのが効果的です。と いうのも、体の重心はお腹にあるので、お腹に力を入れると自然と肩に力が入らなくなります。お腹に手を当てながら5秒間息を鼻から吸って、3秒間止めて、8秒間口から吐く、を繰り返すと肩の力が抜けて緊張しなくなりますよ。これを行う際には、息を吸う時も吐く時もお腹を膨らませることを意識してください。
②肩のマイナス2乗法
また、肩を1回ぐっと上げ、更にもう1回ぐっと上げてから、ストンと下に落として肩の力を抜く方法もおススメです。これを「肩のマイナス2乗法」と名付けています。本番前だけでなく普段の勉強の前にやると、常にリラックスした状態で居られるので良いですよ。
③音を3つ数える!で今ここ法
他に、不安を軽くする効果的な方法として、目を閉じて聞こえてくる音を3つ数えるというものがあります。例えば、工事の音や電車が通る音、雨の音などです。緊張しすぎると、心だけが未来へ傾いてしまうことで不安になってしまいます。しかし、「今ここ法」と名前にあるように、この方法を行うことで心を今に持ってくることができます。
緊張は新しい自分に出会えるチャンス
そうはいっても、大人になっても緊張はします。ですから、高校時代に緊張するのは当たり前ですし、10代の緊張する経験は大人になってから役に立つものです。緊張は自分への期待であり、悪ではありません。また、逆に緊張した方が良い場面もありますよね。潜在能力は、上手くいく可能性と上手くいかない可能性が半々くらいの、危機感がある場面で発揮されます。適度な緊張感はあなたの能力、そして能力以上のものを引き出してくれますよ。ぜひ緊張を楽しんでみてほしいですね。