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公開日 : 2024/06/07

Q.自分に自信が持てて、気持ちも軽くできるような考え方を教えて欲しいです。

すぐに「でも私…」と考えてしまい、どうしても自分に自信が持てません。格別順位や点数が低いという訳では無いのですが、進学校なので周りの人のレベルが高く、勉強に部活と何をするにも自分が周りよりも劣っているようにしか感じられないんです。そんな風に、自分が自分に抱く劣等感が、自分を縛りつけていて、毎日が辛いです。自分に自信が持てて、気持ちも軽くできるような考え方を教えて欲しいです。 (高1・女性)
確実に勝てるものと比較するようにしよう

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社会医療法人恵風会高岡病院 児童精神科医
みきたかひろ
三木崇弘 先生

兵庫県姫路市出身。愛媛大学医学部卒業、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了(医学博士)、早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程修了(経営管理学修士)。 愛媛県内の病院で小児科後期研修を終え、国立成育医療研究センターこころの診療部で児童精神科医として6年間勤務。愛媛時代は母親との座談会や研修会などを行う。東京に転勤後は学校教員向けの研修などを通じて教育現場を覗く。子どもの暮らしを医療以外の側面からも見つめる重要性を実感し、病院を退職。2019年4月よりフリーランス。“問題のある子”に関わる各機関(クリニック、公立学校スクールカウンセラー、児童相談所、児童養護施設、保健所など)での現場体験を重視し、医療・教育・福祉・行政の各分野で臨床活動。 2022年7月より地元の兵庫県姫路市にUターンし、社会医療法人恵風会高岡病院勤務。週刊モーニング/テレビ朝日系金曜ナイトドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」監修。 著書「凸凹のためのおとなのこころがまえ」



他人ではなく過去の自分と比較しよう


他人と比較して一喜一憂してしまうのであれば、他人ではなく過去の自分と比較するようにするのが良いと思います。


 さらに、過去の自分と比較するときは、点数や順位などの変動する数値ではなく、勉強時間などの積み重ねでカウントできる数値にフォーカスするようにしてみましょう。積み重ねの数値は減ることがないので、一喜一憂せずに自信が持てるようになると思います。過去の自分との勝負であればほとんどの場合で勝てますし、過去の自分と比較することで、前と比べて自分が成長したことやできるようになったことが意識されます。



自分が勝てるフィールドを作ろう


 他にも勝負のフィールドを変えてみるという方法もあります。例えば、バレー部に入っているのであれば、スパイクが上手く打てるわけではないけど、チームの中では誰よりも球が拾えるとか、自分が確たる自信が持てるフィールドを一つ作るのも良いと思います。何か一つ自信が持てることがあると、他のことで上手く行かなくても「でも私“あれ”できるから」と思えるようになるはずです。


 このときも、変動する数値ではなく積み重ねで得られる数値で比較するのが良いと思います。他人が成長しても自分の成果が揺るがない数値で評価することで、自分に自信が持てるようになります。



できない自分も愛してあげよう


 完璧でない自分を愛せるようになることもとても大切です。”何かができるからすごい”とか、”それができないからダメ”、ではなく根拠がなくても自分に自信が持てるようになると良いと思います。根拠のない自信を持つためには、他人を気にしないようになる必要があります。他人を気にしないというのは、皆さんの世代にとっては非常に難しいでしょう。何か自分が熱中できるものを見つけられれば、周りの目も気にならなくなるかもしれません。




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