Q.自分の行きたい学部に行くか、将来を考えて他の学部に行くのではどちらがいいでしょうか。
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北海道大学大学院 教育学研究院 講師。博士(人間科学:大阪大学) 専門は教育心理学。学習動機づけや思考、心理的適応について学級環境や親子関係の側面から研究しています。著作に『Parental perception matters: Reciprocal relations between adolescents’ depressive symptoms and parental perceptions. 』Journal of Counseling Psychology.『Beyond intelligence: A meta-analytic review of the relationship among metacognition, intelligence, and academic performance.』Metacognition and Learning.『学校現場で役立つ教育心理学: 教師をめざす人のために(第10章 動機づけ:動機づけ研究の教育実践への応用 を執筆)』北大路書房など。
人は自分の行動は自分で決めたいという本質的な欲求を持っています。そのため、人に言われるがままに大学を決めてしまうと、どうしてもその大学を好きになれなかったり、自分に合わないと感じてしまったりと後悔しがちです。しかし、自分の意思で大学を決めると、楽しく感じられたり、自分で決めたという責任感を持って頑張ることもできたりすると思います。自分の興味に基づいて、進路を決めるのがいいですね。
学部について調べてみましょう
親御さんもあなたに幸せになってほしいという気持ちから他学部を提案されていると思います。その提案をプラスに捉えて、自分の興味のある建築学部と親御さんの希望する学部をそれぞれ調べてみましょう。それぞれの学部でどういったことを学ぶのか、どういった進路があるのかを知ることが大切です。そうすると、自分の気持ちや興味がある分野が固まり、どちらの学部に行きたいかというのもはっきりしてくると思います。
自分の意思を伝えてみよう
あなたが決めた進路を親御さんが聞いた時に、親御さんはあなたがどれだけの意思を持って進路を決定したのかを大事にするはずです。色々調べていく中で自己分析を深めた結果、私はこっちの進路に進みたいということを理路整然と伝えればいいと思います。そうすると、親御さんもそこまでの思いがあるなら大丈夫と、あなたの決めた進路を認め、応援してくれるのではないでしょうか。