Q.最近寝ようとしてもスマホやパソコンなどの電子機器を見てしまい、寝不足になりがちです。何か見ないようにする方法はありますか?
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教育心理学、教育生理学研究者 元 千葉大学教育学部教授 前 埼玉医科大学生理学教室 非常勤講師 博士(医学、生理学) 野に咲く花、小鳥のさえずり、星が好きな自然系ウオーカーです。 最近は料理も趣味です。 皆さんにエール、自分の持ち味を十分に発揮した青春時代を送ってくださいね。
電子機器は面白いので、ついつい睡眠を忘れて長時間いじってしまいますよね。でも、電子機器は眩しくて、眠るのに適している状態とは真逆で、脳を活性化させてしまいます。加えて、パソコンや携帯の光の刺激は睡眠の質を高めるメラトニンの分泌を妨害します。そのため、電子機器を見ていて眠れないのは当然なのです。
意思をもって行動する
そうはいっても、電子機器を見ないようにするというのは自分との闘いですから、何か工夫が必要です。自分の行動を自分で評価して、上手くできた時には自分にご褒美をあげるのがいいと思います。ご褒美があると、ドーパミンが分泌されて、さらに次の行動を促進するともいわれています。誰かに協力してもらって見ないようにするというのも良いでしょう。大事なのは、おおよその起きる時間と寝る時間を決めることです。
意識的に寝ることが効果的
睡眠を一日のうちに分割して取るのも効果的です。例えば、夕食を少し早めに取り、15分や20分仮眠するなども効果的に睡眠をとるひとつの方法です。ただ、本格的な睡眠は成長ホルモンの分泌が活発になる夜にとるべきです。成長ホルモンの分泌は、意識によっても異なるんですよ。枕を5回叩くと、目覚ましがなくても五時に起きれるという例があるように、意識によってもリズムやホルモンの分泌は影響を受けます。そのため、今は睡眠の時間なんだという意識を持つことが大切です。