Q.夜になると、毎回のように理由もなく病んでしまいます。どうしたらいいですか。
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道産子。筑波大学大学院人間総合科学研究科3年制博士課程ヒューマン・ケア科学専攻終了後、2014年より現職。博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師、大学カウンセラー。専門は学生相談、大学生のメンタルヘルス、精神障害者や発達障害者の心理・生活・修学・移行支援、自律訓練法。
まず、高校生の年代は青年期と呼ばれ、対人関係や自分の特性に悩みを持ったり、自分は何をしたいのかに悩んだりする時期です。その中で悩みながら、段々自分とは何者であるのかという感覚を掴んでいきます。つまり青年期とは苦しいという気持ちを通じて、自分のアイデンティティを見出していく過程です。このように考えると、「病む」ということは成長のチャンスとも捉えられるのではないでしょうか。
誰かに頼る力も大切
自問自答も大切ですが、誰かと話す中で原因が見つかることもありますよね。そのため、自分一人で悩むのではなく、誰かを頼る力も身につけてほしいと思います。相手は身近な人が良い時もありますが、身近な人だからこそ相談しにくいこともあります。そのような時は、スクールカウンセラーのような専門家にも相談を考えてみてください。あまりにも気分の落ち込みが強い場合は、精神科や心療内科といった医療機関を受診することも必要ですね。
自分に合った対処法を見つけよう
また、辛く感じるときに、自分がリラックスできる方法があると良いと思います。それは人それぞれ違いますが、例えば食べたり寝たりすることですね。 それに加え、ネガティブな考え方をしている時に、別の考え方をしてみるということも大事です。別の側面から物事を捉えてみると、少し気分が変わることを実感してもらえるかなと思います。