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トップ > カテゴリー: 進路の悩み > 質問: 自分にはどんなことが向いているのかわからない
将来は自分に向いていることや好きなことをやると成功すると言われましたが、私が何に向いているのかわかりません。 (高1女子)

多くの経験を積み、さまざまな人とコミュニケーションをとろう

  
早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授
みむら たかお
三村 隆男
先生

24年間の高校教員を経て、2000年上越教育大学講師、公立中学校スクールカウンセラーとなる。2003年日本進路指導協会賞受賞。2008年より早稲田大学教授として教職大学院における教員養成に取り組む。現在、アジア地区キャリア発達学会副会長、日本キャリア教育学会会長、早稲田大学教授、厚生労働省労働政策審議会委員を務めている。

今はたくさんの経験をしよう

 

 積極的に様々な経験をし、多くの人とコミュニケーションをとっていくことが大切です。今までやったことのないことに挑戦してみたり、人生の先輩たちや同じ悩みを持つ友人などとコミュニケーションをとっていくことで、世界が広がり新たな視点を得ることができます。 

 

 自分が好きなこと、やってみたいと思えることに気づくには、様々な方面への知識を増やしていくことがきっかけとなります。知らない世界に対しては興味を持つことはできませんから、まずはとりあえず、多くの経験をしてみてください。そのようにして将来の選択肢を増やしましょう。 


自己理解を深め、自分がやりたいことを見つけよう  


 あなたのやりたいことは何ですか。適性がある、ないを心配する人がいますが、適性とは能力と同じで努力することで自分で身につけることができます。ですから自分に合ったことをしなければならないと考え、自分の適性を探ろうとする前に、まずは自分が何をしたいのかを考えることが重要です。その答えは自分の中にあり、自分がやりたいことを明らかにするためには、自己理解が必要です。 


 自己理解とは、鏡で自分の顔を見るようなもので、ここで言う鏡とは、身近なものでいうと進路情報がそれにあたります。例えば、大学のパンフレットやオープンキャンパスで得た情報からその大学の授業や研究内容、部活動などを知った時に、では自分は何がしたいのだろうと振り返ることがあると思います。これが自己理解への一歩です。これまで自分が夢中になって取り組んできたこと、 わけもなく続けてきたことについて考えてみるのも一つの方法です。 


 これらの過程の中で、自分が何に興味があるのかが見えてくるはずです。そして、それをさらに深めていくことで、自分の将来やりたいことが明確化していきます。 


 知ることの大切さといえば、「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」という孫子の言葉が思い出されます。敵すなわち選ばれる将来の進路、そしてそれを選んでいく自分。互いに対しての理解を深めたうえで、自分の将来について前向きに考えてみてください。

好きなことをやりながら「嫌いじゃないもの」を増やそう

  
歌手・タレント・女優
なかがわ しょうこ 
中川 翔子
先生

1985年生まれ、東京都出身。2002年芸能界デビュー。「ウチくる!?」などを始め多数のバラエティ番組にも出演。2020年のオリンピックに向けた「マスコット審査会」のメンバーへ選出。2017年5月には妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」)にヒロインとして出演し、4月期TBSドラマ「あなたのことはそれほど」に『横山皆美』役として出演するなど、その活躍は多岐にわたる。

意味がないと思えることも、全然違うときに花が咲く


 学生時代の私は悩んでばっかりでした。友だち付き合いも下手で、卒業式を休むほどでした。でも、私は「好きなこと」が明確な性格なので、ちょっとの時間でも、自分だけの好きな世界に入っていました。好きなことをして得た力や知識は、今、本当に役に立っているなって思います。何の意味もないように思えることでも、全然関係ないときに花が咲き、絶対に役に立つときがきます。


 高校時代は、脳みそがいろいろなことを飲む時期です。脳が柔らかく、時間もたくさんあります。大人には無い、とても大切な時間です。だからこそ今は「やってみたら意外と嫌いじゃなかった」ことを増やしてほしいなと思います。なるべく本や映画などに触れ、嫌いじゃないものを少しずつ増やしてみてください。

 

イラストやポケモン・・・好きなことが自分を助けてくれた


 中3のとき、スクールカーストの中で、私は下のほうだったんです。林間学校のとき、私は絵とかアニメとかが好きな、いわゆる「オタク」の子の集まる部屋にいました。隣の部屋は、目立つ子が集まるところだったのですが、突然、部屋の間のふすまが開いて、「絵なんか書いてるんじゃねーよ、きもいな」と趣味を馬鹿にされました。


 だけど、好きなことだけは奪われるわけにはいきませんでした。「人に迷惑をかけなければいいだろ!」強くそう思ったのを覚えています。実際大人になってから、デジタルのイラストを描く仕事をさせてもらうことがありました。また、友だちに絵をプレゼントして喜んでもらえたこともありました。つまり絵を描くことは決して無駄ではなかったのです。馬鹿にされようとも、やっていたことは何事も無駄にはならないんです。 


 また私は、小さい頃からポケモンが大好きでした。最近は、光栄にもポケモンの映画の吹き替えをさせてもらっています。そして、ポケモンをみると、小さいときのことが思い出されます。自分の心の風景がよみがえってきて、「あの頃が懐かしいな」って思うんです。小さいときの好きなことは、今になっても懐かしい思い出として自分にあり続けるんだな、と感じています。辛いときや迷ったときは、そういった「思い出」が自分を助けてくれる気がします。

 だから、好きなことは1個ではなく、多いほうがいいなって、私は思うんです。好きな雰囲気とか方向性を、なるべく多く作ってほしいなと思います。ぜひ勉強もしつつ、好きなことも全力でやり遂げてほしいです。


チャンスは必ず来る! ジャッキー・チェンとの出会い


 学校が嫌で休んでいた16歳のとき、特撮とジャッキー・チェンが好きという理由で母に香港に連れて行ってもらいました。すると、その旅行途中、憧れのジャッキー・チェンが斜め前に座っていたのです! びっくりしちゃいました。驚きのあまり、声をかけられずに泣いていた私に、なんとジャッキーが話しかけてくれました。そして、ご飯をごちそうしてくれたんです。


 落ち込んでいるときにとても優しく対応してもらった経験を通じて、「笑顔は人を絶望から救う」ことに気づきました。その8年後、ジャッキーと共演もできました。生きていれば、このような出来事にたどり着くことができるんだ! 強くそう感じられたんです。何があるかはわからないなと、強く思いました。


高校生の時期は「夢の叶えやすさフィーバータイム」


 夢は、見つけられるだけ見つけるといいと思います。「深海に行きたいな~無理だろうけど」とふわっと思っていたら、何年か後に、仕事で叶ったこともありました。そういうことは、突然あるかもしれません。


 高校生の時期は「夢の叶えやすさフィーバータイム」です。とにかく片っ端から夢を叶えてほしいなと思います。時間は有限で、一生は30,000日くらいしかなくて、そのうちの3分の1は睡眠で――そう思いながら、焦りを持って生きてほしいです。人間関係で悩むよりは、好きなことをやってほしい。「せっかくだから」を頭につけてやりたいことをやってしまおう。もし今あなたが夢をもっていなかったら、無理やりでも作ってほしいです。やりたいことがない、って思ったら、面白くなさそうに思えることへのアプローチを少しでも変えて、ぜひ自分なりの楽しさを見出してみてください。


人生はRPG――経験値をためて、レベルアップを!


 興味を持って取り組んだこと、出会った人のこと、見つけたこと、それらはすべてあなたの経験値になります。たくさん経験を積んで、どんどんレベルアップしましょう!そして、あなたが生きている「今」は、過去すべての歴史が合わさった、そしてチャンスがいっぱいある、最先端の時空です。だから、チャンスを生かして18歳までに脳にワクワクを詰め込んでください。 


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