Q.留学したいけど親に言い出せません
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早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。千葉大学普遍教育センター助教、准教授を経て、2016年から千葉大学国際教養学部准教授。日本の奨学金制度・政策や教育機会の格差を解消するための制度・政策の在り方を研究している。教育社会学、教育行財政学、高等教育論を専門分野とする。
保護者の方に相談する前に、まずは情報を収集し、自分の気持ちや留学して何を学びたい・経験したいかなどを具体的に整理しましょう。
例えば、学校の先生や友達などに相談してみてはどうでしょうか。具体的なアドバイスがもらえるかもしれません。また、現在、金銭面については、日本では留学のための返済不要の奨学金も設置されています。国の援助を受けながら留学できる「トビタテ!留学JAPAN」の制度もあります。 それらの情報を確認して、将来の自分を描いてみてはどうでしょうか。調べたことは決して無駄にはなりませんし、熱意のあらわれとして、保護者の方に相談する際のひとつの材料にもなるでしょう。
実際に留学するときには、「この国に行って、こういうことを勉強したい」というように、何のために留学したいのか明確な考えを持つことが大切です。明確な意思と理由を説明して相談すれば、保護者の方も頭ごなしに「絶対ダメ」とはなかなか言わないと思いますよ。
留学は貴重な経験に! だからこそ、方法を探ろう
留学でしか得られないものはたくさんあると思います。例えば、国や文化の違いから生まれる考え方の違いを学ぶことや、外国の人たちとともに勉強し、意見を交わすことから得られるものは、あなたにとって貴重な経験になるはずです。ぜひ、日本の中だけでは得られない様々なことを経験してほしいと思います。
学生時代に経験したことは、その後の人生にも大きく関わってくると思います。ですので、たとえ留学することが厳しい状況でも、すぐに諦めるのでは無く「どうやったら留学できるのか」を考え、次にそのための方法を模索していってほしいと思います。「留学したい」という自分の希望を叶えるための方法を考えることは、決して無駄になりません。そして、今すぐにできないことであったとしても、そのための努力を続けることで、いつか実現できると思います。