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公開日 : 2018/07/12

Q.友達に劣等感を感じてしまう

周囲の友達と比べて成績が悪いので周囲に対して劣等感が生まれ、どうしてもネガティブになってしまいます。 (高2男子)
友達と比べない。自分で目標を立て、その目標と比べよう

この方が回答してくださいました!

和光大学 教授
こうさか やすまさ
髙坂 康雅 先生

和光大学現代人間学部心理教育学科教員。筑波大学大学院人間総合科学研究科で、「青年期における劣等感の分析」というテーマで博士(心理学)を取得。青年心理学を専門とし、青年心理学演習、青年心理学(自己編/対人編)、アイデンティティの心理学、教育相談論などの科目を担当している。主な研究テーマは、青年期における劣等感、青年期の恋愛、青年期の友人関係。著書として『恋愛心理学特論』(福村出版)、『レクチャー青年心理学』(風間書房)を出版している。

 


 劣等感を感じる点は人それぞれですが、基本的には自分が重要視していることで結果が周囲に及ばないときに劣等感を感じます。成績のことで劣等感を感じるということは学業を大切にしている証拠であり、あなたは立派だと思いますよ。 



 自分を「友人」とではなく、「目標」と比べましょう


  人間は、自分が持ちたいのに持てていないものを人が持っているのを見るとネガティブになりやすいです。そこで、比較対象を「友人」から、自分が理想とする「目標」へと変えてみましょう。例えば「あいつに勝つ」ではなく、自分で「○○点を取る」と目標を立てて、その目標と闘うようにするということです。



目標設定にはコツがあります


 そうした目標を立てる際に重要なことが2つあります。


  まずは、目標は届く範囲で、なおかつ低すぎないものにしましょう。例えば、バスケットボールのゴールがスカイツリーくらい高かったり、自分の目線くらい低かったりすると、シュートを打つ気にはなりませんよね。目標が頑張れば届く絶妙な高さにあると、やる気を維持しやすいですよ。  

 

 次に、期限を決めましょう。「次のテストでは○○点とる!」のように短期的な目標があると、やる気が維持しやすいです。短期の目標が達成できなくても、次は遅れを取り戻そうと目標を上げるのではなく、達成しやすいように少し基準を下げて目標を立てましょう。目標を立てたら紙に書いて壁に貼っておくとやる気が出るのでおススメですよ。 



あなたが望む結果を出すために 


 ネガティブになることは仕方のないことですが、時にあなたの力にもなります。バネはたくさん縮むほど強い反発力を生み出すように、人も悩んだ分だけ大きく成長するものです。大事なのは、落ち込んだ後の立ち直り方です。


 あなたが望むことは「今、友達に勝つこと」ではなく、「受験当日にいい結果を出すこと」であるはずです。理想の自分になるために、自分の「目標」に挑みましょう!



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