Q.自分の性別がわかりません。
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1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得満期退学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は社会学、クィア・スタディーズ。著書に『「ゲイコミュニティ」の社会学』(勁草書房)、『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)、『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』がある。
「女装したい」と「性別がわからない」を分けて考えましょう
「女装したい」ということと「性別がわからない」ということはさしあったて別の問題です。そのため、分けて考えてそれぞれ自分でしっくりくる答えを見つけるのがポイントです。
まず、「自分のことを女性だと思っているから女性の格好をしたい」なのか「自分のことを男性だと思っているけど女性の格好をしたい」なのか、自分に問いかけてみてはどうでしょうか。医師や私のような専門家がこういう基準だからこう、と答えを決めることはできないので、自分がどうしたいのか、あなたの心に耳を澄ませてみてください。前者の場合は女性として生きていくことを考えてみてもいいと思います。もちろん、後者の場合もそれはそれでまったく問題はありません。
「どのような格好をしたいか」と「自分の性別は何だと感じられるか」の答えがどのような組み合わせであっても、けっして間違いではありません。怖がらずに、ぜひ自分に問いかけてみてください。
答えがわからなくても大丈夫
自分は男性なのか女性なのかあるいはそれ以外の性別なのか、どのような格好をしたいのか、じっくりと自分の心に問いかけてみても答えが出ない場合もあると思います。しかし、それはそれでかけがえのない今のあなたのスタイルです。無理に答えを出す必要はありません。