Q.昼間の眠気に勝つ方法を教えてください
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1982年に大阪医科大学を卒業。1987年よりスタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。2005年にスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長に就任。2007年スタンフォード大学精神科教授。2019年株式会社ブレインスリープを創業。
昼時は誰でも眠くなる
睡眠時間の平均は、アメリカでは7.5時間、日本はそれより短いのではないかと言われています。睡眠時間には個人差があるので一概には言えませんが、やはり足りていない可能性が高いです。睡眠時間が足りていないと眠くなったり、集中力が足りなくなったりします。
ですが、午後は誰でも眠くなる傾向があるんですよね。こうした傾向をアフタヌーンディップ、
ポストランチディップと言います。ですから、これに関してはランチを抜いても軽減しませんが、たくさん食べたら誰でも倦怠感に襲われます。コーヒーを飲んだり、普段から睡眠時間が足りていない人は、眠くなるタイミングでこれがより顕著に出るのです。
睡眠時間が不十分だと、学習効率に影響を及ぼすかも…?
ずっと机に向かって受験勉強しているようですが、もっとおおらかに考えてみることも大切です。眠くなったら寝た方が、結果的には勉強に集中できるのではないでしょうか。
寝てしまうと勉強時間が減ってしまって困ると考えているかもしれませんが、一日に決めた学習量や目標を達成したら、休みの時間を増やしてもいいですよね。そうすればまた明日に繋がるのではないでしょうか。1日の途中で眠くなるより、十分な睡眠を取って生活を充実させましょう。コーヒーを飲んで対策するのはその場しのぎです。
量だけでなく、質も考えてみよう
睡眠の量を増やしても駄目ならば、質のことも考えてみましょう。睡眠の質には生活リズムと、それに伴った体温の上下も関わってきます。
規則正しく起きる時間と寝る時間を固定することは簡単ではありません。しかし、規則正しい就寝時間を実践することで、寝る時間に体温が低くなるような入眠に最適な体のリズムが形成されます。このように生活リズムを整えることで質の高い睡眠が取れるはずです。