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渡邉 春華さん
プロフィール
渡邉 春華さん
出身校      東京都 私立 桜蔭高校卒
東進の海外大学留学支援制度を活用してケンブリッジ大学で勉強中
英 ケンブリッジ大学で学ぶ
最先端の数学研究
議論中心の双方向授業に衝撃!
「数学×異分野の融合」をテーマに研究の道を突き進みたい

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダーの育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して東進が実施しているのが「海外大学留学支援制度」だ。返済不要の給付金制度で、4年間で38万ドルの奨学金となる。留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。今回、同制度を活用して英ケンブリッジ大学に進学した渡邉春華さんに話を聞いた。

海外留学への想いを後押しした2度の渡航経験
 ケンブリッジ大学進学のきっかけは二つのイベントにあります。一つは高1の春休みに参加したヨーロッパ女子数学オリンピック。もう一つは高2の夏に参加したケンブリッジ大学のサマーキャンプです。これらのイベントを通じて海外の学生と数学をテーマに語り合い、さまざまな文化や習慣を持った人々とともに数学を学びたいと思うようになりました。とりわけサマーキャンプで受講したスーパービジョンには非常に感銘を受けました。この授業では先生1人に対し生徒は1〜2人。問題を解いた後は先生に質問したり、ときには先生との議論が始まったりしたりすることもあります。こうした双方向授業は未知の体験であり、ケンブリッジ大学を志望するきっかけになりました。
入試対策に専念できた海外大学留学支援制度
 東進の海外大学留学支援制度の存在は「全国統一高校生テスト」決勝大会で知りました。ケンブリッジ大学進学を考え始めた高2の決勝大会では晴れて海外大学留学支援の候補生に選ばれ、本格的に留学準備を始めました。この制度の特長は受験前でも奨学金給付の資格を得ることができる点です。おかげで金銭面の心配をせずに「あとは勉強するだけ!」と対策に専念できました。
 ケンブリッジ大学では、数学の記述式の問題が課されます。最初は解ける気がしなかったのですが、東進の数学特待制度で中学生のうちに数学Ⅲまで先取りで学んでいたことや、苑田先生の物理の授業で、日本では大学で扱われるレベルの物理や数学の学習をしていたことに助けられました。
 また、大学のホームページ掲載の過去問や対策本を活用し、何回も解いては復習して理解を重ねました。この甲斐あって試験本番では自分の成長と達成感を味わうことができました。
留学生活スタート 夢は数学と異分野のつなぎ役
 渡英は9月下旬、隔離期間を経て、10月からはいよいよ授業が始まります。スーパービジョンなどの授業はもちろんのこと、数学や自然科学系のサークル活動に参加し、講演に訪れる数学者や学生との交流を通じて人脈を広げることも楽しみにしています。
 ケンブリッジ大学は3年で卒業になり、4年目に進む人は自分の研究テーマに専念することができます。高1で数学と脳科学の融合を目指す研究者の本に出会い、私も数学と他分野をつなぐ研究がしたいという思いが数学科を選ぶ動機になっているので、大学ではそうした大きな研究テーマを見つけたいと思っています。
ケンブリッジ大学での留学生活2年目を迎えた
渡邉さんへのインタビューを追加で掲載!
それぞれの“好き”を持つケンブリッジの学生たち
―― イギリスではどんな生活?
 住んでいる寮は個人部屋ですがシャワーやキッチンなどを15人でシェアしています。キッチンに行けばいつも誰かいるので、情報を共有したり雑談したりと、キッチンが社交の場になっています。
 また、今年は2年生なのでカレッジのペアレンツになりたいと思っています。ペアレンツとは1年生のサポート係で、相談に乗ったり食事を一緒にしたり、異国からイギリスに来た1年生に寄り添います。寮で唯一の日本人である私が安心して生活を始められたのは、先輩ペアレンツの存在が大きく、次は私が後輩に安心感を提供していきたいと思っています。
―― 学生の特徴は?
 世界各国の友人たちとの交流で感じたことは、みんなそれぞれが自分の“好き“を持っていること。没頭できることに打ち込む彼らの姿には非常に感化されました。これまで私の興味は数学が中心でしたが、数学にもプログラミングにも詳しい友人の影響で、私もプログラミングの勉強を始めたところです。日々の生活や友人たちとの交流を重ねるなかで、高校時代よりも積極的になったなと実感しています。
 東進の海外大学留学支援は、学費だけでなく寮の費用や生活費もカバーできるので、サークルでの集まりやソーシャルな場にも積極的に参加することができます。授業以外のさまざまな場面で個性豊かな人たちと出会い、知識を吸収できることがとてもありがたいです。加えて、東進の支援制度を利用している先輩がケンブリッジに二人いるので、それぞれが頑張る姿も大きな刺激になります。
数学と世界がつながった人や知識との出会い
―― 1年間の学びからどんなことを得た?
 将来は数学の研究者になる夢を抱いてケンブリッジに入学しました。ケンブリッジで学ぶなかで、先生方や友人の話から、私が想像していなかった場面で数学の知識、考え方が求められていることを知りました。特に、統計学、データサイエンスはとても刺激的です。世の中の膨大なデータを解析し、データの中に隠れているキーワードを紐解くことで、社会の課題を解決することができるからです。
 ある国では食べ物が溢れて捨てられていくのに、ある国では食べるものがなくて命を失われています。限りある資源を、どの国にどの程度配分すればフードロスがなくなり、かつ命が失われずに済むのか。このことを考えたきっかけが「数理最適化」について議論していたときでした。
 例えば、タクシーを呼びたいお客さんが複数いて、どのタクシーがどのお客さんの場所に行けば最も効率的なのか。タクシーとお客さんとの関係はまさに食料の需要と供給と同じでした。ある地域で作られた食料を最も近い地域にいる人々に供給(最適化)すれば、輸送費も廃棄される食料も最小限で済むはずです。食料の供給データを解析し、必要な場所に必要な量の食料を配分できる数理モデルを作れば、フードロスの問題は解決できるのではないか。先輩がフードロスと数理最適化の関係について話してくれたことがフードロスに興味を持ったきっかけでしたが、このアイデアの実現に向けて行動に移すことが学業面での私の目下の目標です。
 2022年10月からは2年生です。今年はこのアイデアを友達に話してみたり、起業した人が集まるイベントに参加したりして先輩たちがアイデアをどのように実現させたのかを知り、実現に向けて一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
留学支援制度の概要
知力の日本代表を世界へ。
海外大学留学支援制度

全国統一高校生テスト決勝大会成績優秀者を、海外大学留学支援制度対象者として認定します。

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダー育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、東進は「海外大学留学支援制度」を発足しました。1人あたり総額最大38万ドル(約5,700万円 4年間累計)を給付、各学年10名までの留学を支援します(給付金は返金不要)。

留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。各国から傑出した人財たちがこの学び舎に集まり、「世界に良い変革をもたらしたい」という大きな理想の実現を目指し、自らの可能性を高めています。超一流の教授陣の講義は、学生たちに社会のあらゆる問題を考えさせる濃密な時間。教える側も真剣勝負です。

また、専攻・学年・人種なども様々な学生同士が集う「学生寮」での共同生活はリベラルアーツ教育の中心的要素であり、この学生寮での共同生活の体験こそが、多様な人的交流を促し、人間力を高め、国際社会で活躍する人財を生み出す原動力となっています。

かけがえのない自分への投資、人生を変える学びがそこにはあるはずです。東進は、この最高の環境に、日本からもスーパーエリートたちを送り出し、社会・世界に貢献するリーダーが次々と育つことを願っています。

1.目的
この奨学金は、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」を教育目標として掲げる東進が、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、世界のトップレベルの頭脳が集う大学(ハーバードプリンストンイエールスタンフォードマサチューセッツ工科カリフォルニア工科ケンブリッジオックスフォード大学)への進学を支援するものです。卒業後は各分野において、日本代表として世界を舞台に大活躍する人財となっていただくことを目的としています。

2.対象大学
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学カリフォルニア工科大学マサチューセッツ工科大学スタンフォード大学ケンブリッジ大学オックスフォード大学


3.選抜方法
全国統一高校生テスト決勝大会の成績と、人物評価面接により支援対象者を選抜。

4.支援内容
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学カリフォルニア工科大学への進学者に対し、1人あたり総額38万ドル(年間9.5万ドル4年間、約5,700万円)を給付。
ケンブリッジ大学オックスフォード大学への進学者に対し、1人あたり総額26万ポンド(年間6.5万ポンド4年間、約4,758万円)を給付。