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易稜大くん
プロフィール
稜大(えき りょうた)くん
出身校      愛知県 私立 海陽中等教育学校卒
東進の海外大学留学支援制度を活用してスタンフォード大学で勉強中
米 スタンフォード大学で学ぶ
最先端のコンピュータサイエンス
「何ができないのか」を考える方が難しい
 コンピュータサイエンスで実現できる範囲は広大

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダーの育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して東進が実施しているのが「海外大学留学支援制度」だ。返済不要の給付金制度で、4年間で38万ドルの奨学金となる。留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。今回、同制度を活用して米スタンフォード大学に進学した易稜大くんに話を聞いた。

いつ頃から海外の大学に進みたいと考えていましたか?
ーー中3の頃だったと思います。人工知能に興味を持ったのがきっかけでした。
  ちょうど中学3年生の頃、学校の勉強も順調で、当時話題に登りはじめていた人工知能ついて考える余裕がありました。そのタイミングで人工知能に関するTV番組を観たんです。内容的には人工知能が人類を脅かす危険性を煽るもので、異常な危機感を持ちました。仕事を奪われるというよりも「人工知能と人類の戦争」のような構図です。とにかく怖い気持ちとそれを知りたい気持ちが生まれて、その分野を勉強したいという思いにいたりました。人工知能を勉強するのであれば、アメリカのトップ大学だろう、という気持ちになったのが海外大学進学を考えたきっかけですね。
スタンフォードでの生活はどのようなものですか?
ーー活動的な学生たちと共に、コンピュータサイエンス分野に進むべく勉強をしています
  入学後は寮生活を送っていますが、まず驚いたのは、みんな暇をしている時間はなく、常に何かしらに取り組んでいる姿勢です。例えば、テスト前じゃなくても、寮の共有フロアに集まって勉強をしていたり、自前のプログラミングを組んでいたり、勉強でなければ、パーティに出かけて楽しんでいたり、とにかく活動的で時間を無駄にしない印象です。スタンフォード全体で留学生は約13%、日本人留学生は2年生では僕を含めて4人。日本人はほとんどいませんし、当然、学校や寮では英語しか使いません。
もともと英語は得意だったのですか?
ーー帰国子女でもなく、英語の勉強をはじめたのは中1からです
  海外生活の経験や両親が英語を使う家庭ということもなく、英語の勉強を開始したのは中学1年からです。僕自身もそうでしたが、海外のトップ大学を目指すなら高校の早い段階、高1で英検1級を取るぐらいの英語力が目安だと思います。それと並行して、アメリカの大学入試で多く課せられる、日本でいう小論文のようなエッセイを書くための経験を積む必要があります。例えば、企業のインターンをしてみたり、数学や科学のオリンピックに出場するために勉強をしてみたりがそれにあたります。もちろん、それらはエッセイを書くためだけに経験するものではありません。いろいろな経験をすることは、アメリカの大学を受ける際にも役立つはずなので、中学・高校時代は勉強だけでなく、さまざまな分野に興味を持って挑戦してほしいです。
どんなエッセイのテーマが出題されるのでしょう?
ーー大学によって特色があります。スタンフォードは日常に即したものが多い印象です
  大学がどのような人材を求めているかでテーマが異なると思いますが、スタンフォードは生活に即した身近な内容が多いと感じます。
  例えば「Virtually all of Stanford’s undergraduates live on campus. Write a note to your future roommate that reveals something about you or that will help your roommate — and us — know you better.」や、「Imagine you had an extra hour in the day — how would you spend that time?」などです。採点の基準は正直にいってわかりません(笑)。ただ、過去にどのようなテーマが出題されたかや、大学の色によって求められる答えが違うような気がします。僕自身、スタンフォードが第一志望でしたが、MIT(マサチューセッツ工科大学)も受験しました。この2校を比較すると、MITは卓越したある分野の深い知識を持つ、アメリカの俗語でいう「ギーク」のような人材が多い印象。スタンフォードはギークというよりも、もう少し幅広い分野を修得するイメージです。ですから、エッセイを書くときも、その違いを意識して書きました。
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英会話力はどのように鍛えましたか?
ーーネイティブの先生による授業や短期留学を活用しました
  英会話力については、まず学校の授業を活用しました。学校では帰国子女生向けの英語の授業はネイティブの先生が担当しているものがありました。
  僕は帰国子女ではないので当然受けられないのですが、中学2年のときにそのクラスに編入できる英語力を身につけたので、勉強をさせてもらうことができました。そのクラスで英語の本を読んでディスカッションを積んだり、夏休みには短期留学に行ったりして、英会話力は積み上げていきました。
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現在受けている授業でおもしろいのはどんな内容?
ーー先生方の熱意、先端のコンピュータサイエンスが刺激的です
  スタンフォードで最初に感じたのは、先生方の授業に対する熱意、おもしろくしようとする気持ちがひしひしと伝わってくる点です。アメリカの大学では学生の評価が教授の進退を左右することもありますが、伝えようとする工夫や熱意の量がすごく大きい。
  1年生のときに受けた心理学の講義のエピソードです。アフリカ系アメリカ人の先生のお父さんが実際に受けた差別体験の話を、涙ながらに語ってくれました。ボロボロと流す涙とその様子から、真に伝わるものがありましたし、この先生は命を削って授業をされているのだと感じました。
  もちろん、総授業の三分の二程度を履修しているコンピュータサイエンスの勉強は、何よりも刺激的です。コンピュータサイエンス分野は好きなので独学でどんどんと進めてしまうのですが、授業で習う内容は、それ以外の寄り道や歴史、雑学など、知識の幅を広げてくれるものもあります。
  スタンフォードの卒業生による講演も定期的に実施されて、グーグルで活躍する卒業生や業界のトップを走る人たちに話を聞けるのも、スタンフォードならではだと思います。
  授業以外では機械学習のサークルに入っていて、7~8人でグループを組み、学期に一つ程度プログラムを完成させます。メンターと呼ばれる担当指導の先輩もついてくれるので、心強い限りです。
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将来の進路、夢を教えてください
ーーコンピュータサイエンスを軸に、勉強をしながら進む道を探しています。
  現在、具体的にコンピュータサイエンスを使って何をしたいとか、何を解決したいとかを決めている訳ではありません。例えば、新型コロナウイルスに関する研究でもコンピュータサイエンスが活躍できる部分が多くあるように、どんな分野でも応用できるのが、コンピュータサイエンスだと思っています。
  コンピュータサイエンスを軸に、今後の道を探していきたいと思っています。
  「現代のコンピュータサイエンスで何ができるのか?」と考えるよりも、「何ができないのか」を考える方が難しいほど、コンピュータサイエンスで実現できる範囲は広大だと感じています。例えば、亡くなった方の思考や声、話し方などを復元して、いつでも会話できるシステムだってつくれる。そんな話も聞きました。僕の感覚ですが、5~10年前程度のSF映画であれば、今では実現できるのではないかと思っています。
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スタンフォードに進学してよかった!と思う瞬間は?
ーー優秀な同級生、先輩、卒業生に囲まれている環境が一番
  同級生はポテンシャルが高い人が多く、そんな彼らと一緒にプロジェクトやサークルを進められることは、非常に刺激的です。有能な先輩の指導を仰げたり、著名な卒業生の講演を聞けたりと、スタンフォードに進学したからこそできたことだと思っています。
  僕自身、海外留学をしていますが、海外留学が一番ではなく、数ある選択肢の一つとして検討してみる価値はあると思います。豊かな才能を持った多種多様な人たちに囲まれて勉強ができる点は、海外留学の魅力の一つだと思います。僕は東進の留学支援制度を活用していますが、学力が伴えば活用できる留学支援制度はさまざまあります。海外留学について考えることは、海外について、世界について考えるきっかけになるかもしれません。
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東進の海外大学留学支援制度を知ったきっかけは?
ーー小学校の頃から受験していた統一テストです
  小学生のころから全国統一小学生テストを受けていて、中学、高校と進んでも統一テストの受験は続けていました。中3の頃に留学に興味を持ち始めており、ちょうど高1の統一テストを受ける前に東進の「海外大学留学支援制度」について知りました。
  海外の大学の魅力は感じていたものの、やはり進学にかかる費用は相当なものなので、とても手にしたいチャンスでした。全国統一高校生テスト決勝大会で一定の成績をとり、支援対象者として選抜されました。その後、スタンフォードを受けるまで、SATやTOEFLの対策、出願書類対策、インタビューやエッセイ対策等、具体的な対策を東進のスタッフの方と進めていきました。
  海外の大学を目指している中高生、小学生はまだまだ少ないかもしれません。僕の体験が、少しでも選択肢と可能性を広げられる手助けになればと思います。
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易くんが学ぶスタンフォード大学

スタンフォードのキャンパスには全体で何十個も噴水があります。その噴水の多さを生かしてスタンフォードには学生が噴水を回って入るFountain Hoppingというユニークなイベントがあります。この噴水はそのFountain Hoppingで最初に入った噴水でした。

この噴水はスタンフォードで最も有名な噴水です。夏にはよく男子学生が海パンで噴水に浸かったりビーチバレーをしたりしている姿が見られます。

これはスタンフォードブックストアの内観です。この書店では授業に必要な教科書のほか、一般書籍、そして様々なスタンフォードグッズ、さらにはカフェスペースも完備されており、マルチに利用できる施設です。お土産を購入するならここが一番でしょう。

キャンパス内には大学の食堂がいくつもありますが、ここはスタバやパンダエクスプレスなど一般の飲食店の出張店舗が並んでいます。自分もアメリカ風味の強い学食に多少退屈した時に利用していました。

この特徴的な噴水の奥にある建物はスタンフォードで最も大きな図書館、Green Libraryです。授業でレポートを書く時に必要な参考文献などを借りに利用していました。自分はまだ使ったことがないですが、映画やビデオをレンタルで視聴できるスペースもあります。

これはキャンパスの筆頭シンボルのタワーです。広大なキャンパス内で迷子になっても基本どこからでも見えるこの塔を基点にして目的地にたどり着くことができます。入学後のスカベンジャーハントでは塔の頂上まで登りましたがそこからの眺めは最高でした。

これはスタンフォードの講堂の一つで、私が入学した時に学長が入学生に向けて講話をされた場所でもあるので非常に印象深い建物の一つです。

この建物の右側部分は主に中国語や日本語などアジア圏の言語のクラスの教室です。左側部分はStanford East Asia Libraryでその名の通り東アジア圏の国の書籍用の図書館です。もちろん日本語の書籍もありましたが、非常に難しそうな内容のものでした。

これはキャンパス内で最も爽やかな場所と言って良いかもしれません。一面緑の整備された芝生が広がっていて、日中には日向ぼっこや昼寝などもできるほどのどかな場所です。

これはキャンパス内で一番大きな教会です。観光客の写真スポットとしても多く選ばれています。内部も非常に荘厳で雰囲気的に良い場所だと思います。

留学支援制度の概要
知力の日本代表を世界へ。
海外大学留学支援制度

全国統一高校生テスト決勝大会成績優秀者を、海外大学留学支援制度対象者として認定します。

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダー育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、東進は「海外大学留学支援制度」を発足しました。1人あたり総額最大38万ドル(約5,700万円 4年間累計)を給付、各学年10名までの留学を支援します(給付金は返金不要)。

留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。各国から傑出した人財たちがこの学び舎に集まり、「世界に良い変革をもたらしたい」という大きな理想の実現を目指し、自らの可能性を高めています。超一流の教授陣の講義は、学生たちに社会のあらゆる問題を考えさせる濃密な時間。教える側も真剣勝負です。

また、専攻・学年・人種なども様々な学生同士が集う「学生寮」での共同生活はリベラルアーツ教育の中心的要素であり、この学生寮での共同生活の体験こそが、多様な人的交流を促し、人間力を高め、国際社会で活躍する人財を生み出す原動力となっています。

かけがえのない自分への投資、人生を変える学びがそこにはあるはずです。東進は、この最高の環境に、日本からもスーパーエリートたちを送り出し、社会・世界に貢献するリーダーが次々と育つことを願っています。

1.目的
この奨学金は、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」を教育目標として掲げる東進が、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、世界のトップレベルの頭脳が集う大学(ハーバードプリンストンイエールスタンフォードマサチューセッツ工科カリフォルニア工科ケンブリッジオックスフォード大学)への進学を支援するものです。卒業後は各分野において、日本代表として世界を舞台に大活躍する人財となっていただくことを目的としています。

2.対象大学
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学カリフォルニア工科大学マサチューセッツ工科大学スタンフォード大学ケンブリッジ大学オックスフォード大学


3.選抜方法
全国統一高校生テスト決勝大会の成績と、人物評価面接により支援対象者を選抜。

4.支援内容
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学カリフォルニア工科大学への進学者に対し、1人あたり総額38万ドル(年間9.5万ドル4年間、約5,700万円)を給付。
ケンブリッジ大学オックスフォード大学への進学者に対し、1人あたり総額26万ポンド(年間6.5万ポンド4年間、約4,100万円)を給付。