ページを更新する ページを更新する
遠藤宏哲くん
プロフィール
遠藤 宏哲(えんどう ひろあき)くん
出身校      東京都 私立 麻布高校 卒
東進の海外大学留学支援制度を活用してケンブリッジ大学で勉強中
世界の頭脳が集結する
英・ケンブリッジ大学

少人数教育が大きな魅力
遠藤くんが日本人で初めてケンブリッジ大学経済学部の
成績最優秀者に与えられるアダム・スミス賞を受賞しました!
卒業論文テーマおよび要旨
―― 「パンデミック下の感染者数と経済損失のトレードオフを改善する方法について」
 個人の合理的意思決定により感染者数と経済活動レベルが決まるモデルを用いて、人々の利他精神や政府の広報、政府の政策の不確実性等が上記トレードオフに与える影響を理論的に調査。
本人からのコメント
 今回、このような栄誉ある賞をいただき光栄に思います。私の関心は動学的一般均衡モデルを用いたマクロ経済分析です。現実と密接に関連したモデル研究・分析を通じて社会の厚生を高め、日本・世界経済の安定に貢献したいです。確かに、抽象的な経済理論を現実経済へと即座に応用することは困難かと思いますが、後々に、経済について考える上で人々が参照する思考のフレームワークやアイディアを提供できる研究を目指しています。
 東進の海外大学留学支援制度のおかげで、高インフレに加え、円安という状況下でも勉学に集中することができている環境に感謝し、恵まれた環境を最大限に活かすことができるよう、精一杯頑張ります。
アダム・スミス賞とは
 ケンブリッジ大学経済学部にて、Economics Tripos の PartⅡB(3年次の学年末試験、英国大学は3年制のため卒業試験にあたる)および卒業論文を合わせた総合成績で1学年約160名中1位の学生に与えられる栄誉ある賞。
 ケインズ経済学の祖であるジョン・メイナード・ケインズ(1909 年受賞)、アジア人初のノーベル経済学賞受賞者であるアマルティア・セン(1954 年受賞)、インド前首相であるマンモハン・シン(1956 年受賞)など、錚々たる受賞者が名を連ねる。

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダーの育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して東進が実施しているのが「海外大学留学支援制度」だ。返済不要の給付金制度で、4年間で38万ドルの奨学金となる。留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。今回、同制度を活用して英・ケンブリッジ大学に進学した遠藤宏哲くんに話を聞いた。

いつ頃から海外の大学に進みたいと考えていましたか?
  高1の頃から競技プログラミングに興味を持ち、パソコン甲子園で新人賞を獲得。シンガポールで開催され、学校代表として参加した「ヤングリーダーズサミット」では世界各国の学生たちと1週間ほど寝食を共にしました。その中で感じたことは、3カ国語を流暢に話す人や、ディベートに滅法強い人など、世界には同世代と思えないような優秀な人たちがいるということでした。彼らは世界的に有名な大学を目指しており、彼らと過ごすなかで海外の大学に進学して自分を試してみたい、知的な刺激に溢れた学生生活を過ごしたいという思いが強くなりました。
  そんな思いを胸に抱いていた高2の6月にケンブリッジ大学のリクルーターの方が来校し、ケンブリッジ大学の伝統や歴史、密度が濃い大学生活、少人数制教育(教官1:生徒1〜3)といった魅力的な話を聞かせてくれました。このリクルーターの方との出会いが僕のケンブリッジ大学進学を決定づけました。
海外大学の受験対策どのように進めましたか?
  ケンブリッジ大学の対策を始めたのは2019年の1月頃です。志望理由書などの提出書類を用意することからスタートしました。統一試験のない推薦受験枠での受験だった僕にとって最大の難関は面接でした。この面接は過去に蓄積した専門知識を問う内容ではなく、質問に対してその場で当意即妙に回答しなくてはなりません。そんな中で力になっていただいたのが、ケンブリッジ大学の方やブリティッシュスクールの先生でした。スクールの先生に模擬面接で話していると、英語で話すことには慣れているはずなのに、面接になるとうまく話せなくなることがわかり、面接練習を通じて本番に向けた戦略をたてることができました。
  一方で、年間の学費、寮費、生活費の捻出のために、奨学金の応募も急務の課題でした。当初は他の財団の奨学金プログラムに応募するつもりでいましたが、折しも10月に東進の全国統一高校生テストがあり、その決勝大会に進出するタイミングで東進にも海外留学支援制度があることを知り、応募してみることにしてみました。ケンブリッジ大学にも、他財団と同等以上の奨学金を提供していただけ、この制度を活用すれば安心して留学できると思いました。今こうして僕がイギリスに渡り、学生生活をスタートできたのは東進のスタッフの方々のおかげでもあります。
ケンブリッジ大学進学までの経緯を教えてください
  部活は中高を通じてラグビー部に所属しました。部活だけでなく地元のクラブチームでもトレーニングに励み、中学ではラグビー部キャプテンとして練習メニュー作成から選手のモチベーション維持、試合における戦術立案に至るまで一任されていました。個人としては東京都選抜として日本ラグビーの聖地「秩父宮ラグビー場」で他県選抜との試合に出場、チームとしては約60年ぶりに関東大会出場を果たし、ラグビーに熱中した中学生活でした。
  高校ではラグビー以外の活動にも、興味がある分野に積極的に参加するようになりました。高1の頃から競技プログラミングに興味を持ち、パソコン甲子園で新人賞を獲得。シンガポールで開催され、学校代表として参加した「ヤングリーダーズサミット」では、少子高齢化社会と先進技術の融合に関するプレゼンテーションが最高評価を得て、シンガポール大統領の前でプレゼンテーションするという、またとない機会を得ました。
渡英して1カ月の学生生活を紹介してください
  10月に入学して、現在は大学の敷地内の寮に住んでいます。
  コロナウィルスの影響でオンラインでの講義しか経験していませんが、ケンブリッジ大学の授業は課題が多く、初めの1カ月は課題をこなすうちにあっという間に過ぎてしまいました。まだ入学して1カ月ですが、今まであまりピンとこなかった経済史の講義がとてもおもしろくて、興味が湧いたことは収穫でした。
  今はできることが制限されているので、自由に外出することもままなりませんが、空き時間や土日はスポーツの試合を見たり、寮のなかで友人たちとおしゃべりしたりして楽しく過ごしています。寮内の人たちは部屋にこもっていることが多く、何をしているのか聞くと、たいてい「勉強している」と返ってくるのですが、本当なのか定かではありません(笑)。コロナ騒ぎが落ち着いた暁には、世界中から集った多様な専門性を持った学生たちとパブなどで語り合い、高校生の頃にシンガポールで得た刺激を再び体験したいです。
  偶然に知り合ったオックスフォード大学の学生の方が、「学期中はアルバイト禁止、テレビはなし、1日7,8時間は予習復習に充てている」と話してくれたことがありましたが、近い将来には僕の生活もそうなるでしょう。そうした真に勉学に励むことのできる環境こそがケンブリッジ大学の魅力だと思います。
続きを読む
将来の夢は?
  僕は9.11直後の10月にニューヨークで生まれ、父は事件を実際に経験しました。
  当時の話を両親から聞いて以来、人間社会、特に複雑な人間の行動に対して、人文的手法と数理的・自然科学的手法を組み合わせ、意味のある結論や予測を導き出すことのできる経済学への興味が募りました。将来的には経済成長と開発経済について学び、大学卒業後はアメリカに渡って大学院に進学し、経済学者としてこれらの課題を解決したいです。また「象牙の塔」にこもるだけでなく、世界銀行などで政策決定などの実務にも関わりたいと考えています。
続きを読む
遠藤くんが学ぶケンブリッジ大学

天気の良い日はケンブリッジ名物のパント(小舟)に乗ってケム川に沿って観光を楽しむことができます。ケンブリッジを代表する建物の多くはケム川沿いにあります。

教会のてっぺんからはケンブリッジの街が一望できます。手前に見えるのはホーキング博士が所属したカレッジ、奥に見えるのはセント・ジョンズ・カレッジの礼拝堂です。

ケンブリッジで最も有名なカレッジの一つキングスカレッジの図書館です。通常の図書館の機能に加えて、創設以来の古書を所蔵しています。

ケンブリッジの街。メインストリートから少し脇にそれるとおしゃれな小道が。カフェなどが軒を連ね、普段は観光客や学生でにぎわいます。

キングス・カレッジの礼拝堂です。各カレッジに礼拝堂がありますが、キングス・カレッジの礼拝堂はその中でも特に立派なものとして有名です。

ケム川にかかるいくつかの橋の一つ、クイーンズ・カレッジの数学橋です。実際にはまっすぐな木材でできているにもかかわらず、遠くからは曲がって見えることで有名です。

留学支援制度の概要
知力の日本代表を世界へ。
海外大学留学支援制度

全国統一高校生テスト決勝大会成績優秀者を、海外大学留学支援制度対象者として認定します。

日本の未来を担い、世界にはばたくリーダー育成を支援するため、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、東進は「海外大学留学支援制度」を発足しました。1人あたり総額最大38万ドル(約5,700万円 4年間累計)を給付、各学年10名までの留学を支援します(給付金は返金不要)。

留学支援対象の大学はまさに「知の最高峰」。各国から傑出した人財たちがこの学び舎に集まり、「世界に良い変革をもたらしたい」という大きな理想の実現を目指し、自らの可能性を高めています。超一流の教授陣の講義は、学生たちに社会のあらゆる問題を考えさせる濃密な時間。教える側も真剣勝負です。

また、専攻・学年・人種なども様々な学生同士が集う「学生寮」での共同生活はリベラルアーツ教育の中心的要素であり、この学生寮での共同生活の体験こそが、多様な人的交流を促し、人間力を高め、国際社会で活躍する人財を生み出す原動力となっています。

かけがえのない自分への投資、人生を変える学びがそこにはあるはずです。東進は、この最高の環境に、日本からもスーパーエリートたちを送り出し、社会・世界に貢献するリーダーが次々と育つことを願っています。

1.目的
この奨学金は、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」を教育目標として掲げる東進が、日本全国の未来のリーダー候補である高校生に対して、世界のトップレベルの頭脳が集う大学(ハーバードプリンストンイエールスタンフォードマサチューセッツ工科カリフォルニア工科ケンブリッジオックスフォード大学)への進学を支援するものです。卒業後は各分野において、日本代表として世界を舞台に大活躍する人財となっていただくことを目的としています。

2.対象大学
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学カリフォルニア工科大学マサチューセッツ工科大学スタンフォード大学ケンブリッジ大学オックスフォード大学


3.選抜方法
全国統一高校生テスト決勝大会の成績と、人物評価面接により支援対象者を選抜。

4.支援内容
ハーバード大学プリンストン大学イエール大学スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学カリフォルニア工科大学への進学者に対し、1人あたり総額38万ドル(年間9.5万ドル4年間、約5,700万円)を給付。
ケンブリッジ大学オックスフォード大学への進学者に対し、1人あたり総額26万ポンド(年間6.5万ポンド4年間、約4,100万円)を給付。