Q.親に勉強したかどうか聞かれ、やる気がなくなります。
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健康教育を専門とし、千葉大学教育学部で教授を務める。主に保健行動や保健の授業を研究。
親も受験も乗り越えるべき「壁」
その気持ち、よく分かります。人間は感情の動物だから、やる気にならないと環境が整っていてもなかなか物事に取り組めません。しかし、例えば、親に介入されなければ勉強に集中して受験に成功して、ばら色の人生でしょうか? 逆に親の介入で勉強できないだけで、人生めちゃくちゃになってしまうのでしょうか? よく考えてみると、親への過大評価や甘えがあることに気づくでしょう。
受験と親のどちらも、これから社会に出て行く皆さんにとって大きな敵ではありません。社会に出ると明らかに足を引っ張る人もいますからね。 その点、受験っていうのはこれまでで最大の「壁」で大きな意味を持つけれど、最後ではない。親も同じように、「敵」ではなく「壁」です。結局自分の人生ですから、親が茶々を入れてくるのも、乗り越えるべき壁と考えましょう。
親に信用してもらうことを、社会に出るための一つの課題と捉えるのも良いのではないでしょうか。もちろん親は皆さんの足を引っ張ろうと思ってはいません。親くらい信用させられないようでは、人生お先真っ暗だとは思いませんか?
親との接し方について作戦を立ててみよう
親から見れば、お金と手間をかけているのだから、成果を出してもらわないと困るわけです。ですので、1番の正攻法は結果を出して親を納得させること。他には、親に自分はめちゃくちゃ勉強していると思い込ませたり、とうとうと自分の作戦を親に説明して納得してもらうのもいいかもしれません。介入してくる親を乗り越えることは、作戦次第で楽しくできると思います。つまり、ものの見方や発想を変えるようにすれば良いのではないでしょうか。
親が良い接し方をしてくるように逆に“教育”するのもありかもしれませんよ。皆さんは親を超えていく「存在」なのですから。