Q.息子が高2で理系なのですが、化学を高3から始めることになっています。国数英への比重を非常に高く感じ、理科がおざなりになっているように感じております。
この方が回答してくださいました!
東大をはじめとする難関大志望の生徒から、化学が「ワカル」「デキル」ようになると好評。自らの生徒をノーベル賞受賞者にすることを夢に掲げ、基礎の徹底理解から、さらに化学の深部に潜り込む、目から鱗の講義を展開する。原子という極微小な粒子で構成された物質を扱う学問だからこそ、それらが織り成す世界を理解し実感させることを追求し、化学の本質に鋭く迫る。
基本的な化学の学習計画は、高2までに教科書の内容を押さえて、高3から入試対策が始まる流れです。学校で習った単元をしっかりと身につけ、定期テストである程度良い点数が出ていれば、焦る必要はありません。ですが、高2の時点で学校の勉強に追いつけていないようなら、今のうちから少し化学の比重を増やすほうがいいですね。
自分で先取り学習するのは慎重に!
化学においては、習っていない範囲の学習を自分の力だけで進めることはとても難しいです。下手に先取りして、間違った理解をしたり、変な癖がついたりすることもよくあります。そうなってしまっては、かえってマイナスになりますよね。
理論化学は高2までに、無機化学・有機化学は高3夏までに学習できていれば大丈夫です。先取りより既に習った部分の基礎固めを優先しましょう。
授業の復習に力を入れよう
基礎固めの具体的な方法は、受けた授業の復習をしっかりとすることです。教科書やノートを見返して自分が理解できているか、覚えるべき内容の暗記ができているか確認してみてください。
そして、理解・暗記ができたかを確かめるために問題を解いてみてください。授業の内容が理解できていれば、基本問題は時間をかければ解けるはずです。解けない場合には教科書に戻って理解し直しましょう。発展問題は慣れが必要になるので、基礎を固めてから応用問題や入試問題を解くことによって良い訓練ができると思いますよ。
お子さまの声に耳を傾けてみる
お子さまの勉強について不安を抱くこともあるかと思いますが、大切なのは状況をしっかりと聞いてあげることです。「こういう風に頑張っているんだね」「ここで詰まっているんだね」と話を聞いてあげてください。勉強に関する具体的なことについては、学校の先生など専門的なことが分かっている人に頼るといいと思います。