Q.将来は受験よりつらいと言われ、不安を感じています
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「いきものがかり」のリーダー。ソングライター。神奈川県出身。2006年一橋大学社会学部卒業。2006年にメジャーデビューし、2008年より「NHK紅白歌合戦」に9年連続出場。「YELL」、「じょいふる」、「ありがとう」など、数々のヒット曲を作詞作曲。国内外を問わず、様々なアーティストに楽曲提供をする他、ラジオ、テレビ出演、また雑誌、web連載など幅広い活動を行う。
いろいろな人に社会はつらいと言われると不安になってしまいますよね。つらさって人や状況によって違うけど、その時々のものなのでとらわれすぎないほうがいいですよ。
僕の場合は、社会生活より学生生活の方がつらかったです。特に人とコミュニケーションをとることが苦手で、半年くらいクラスの誰とも話さないこともありました。そんな悩みに陥る学生は多いと思いますが、そのような子たちは社会に出たほうが楽だったと言う人も多いです。
受験って、与えられたフォーマットの勉強の中で課題を達成していき、点数を上げて競争していくものですよね。一方、社会に出ると何が評価基準か分からない自由競争のような競争もあって、その競争では全然頑張っていないように見える人が成功したりします。受験のような競争が得意な人もいれば、評価基準のない自由競争が得意な人もいます。
つらさは人やその時の状況によって変わるので、そんなに不安にならなくてもいいと思います。
なんとかなるものを見極め、行動しよう
僕には座右の銘があります。「なんとかなるものは、なんとかなる。なんとかならないものは、なんとかならない」。
世の中には「なんとかならない」ものがあり、そこにとらわれていると本当につらい。「なんとかなる」と思っていたことが上手くいかなかったり、「なんとかならない」と思っていたものが上手くいったりします。人間関係で言えば、別の人間の意思を変えることはできないので、寄り添ってもどうしても分かり合えない人がいます。それは「なんとかならない」ものです。
まずは「なんとかならない」ものがあることを認識しましょう。その上で「なんとかなる」ものを見極め、それに対してアクションを起こしていきましょう。
考えて行動する、出てくる結果を信じてあげる
僕も曲作りで悩むことはあります。むしろ、上手くいかないことのほうが多いです。でも、思うようにいかないときでも考え続け、どうにか形にはしてきました。僕は自分が形にしたものを信じてきましたし、その意味で言えば曲が作れなかった時期はありません。
つらくても、不安でも、考え続けて行動する。そして、出てくる結果を自分自身が信じてあげることが大事です。信じられるのであれば、不安になりながらも生きていけますよ。