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公開日 : 2019/03/13

Q.計算ミスが多くなってしまいます。

計算ミスが多いです。見直しをしても間違えを見つけることができません。 (高3女子)
3つのコツを意識し、計算ミスを発見しよう!

この方が回答してくださいました!

sakurAi Science Factory 代表取締役CEO
さくらい すすむ
桜井 進 先生

1968年山形県東根市生まれ。サイエンスナビゲーターⓇ sakurAi Science Factory 代表取締役CEO 東京工業大学理学数学科卒、同大学大学院院社会理工学研究科博士課程中退。 東京理科大学大学院非常勤講師。2000年にサイエンスナビゲーターⓇを名乗り、数学の歴史や数学者の人間ドラマを通して数学の驚きと感動を伝える講演活動をスタート。東京工業大学世界文明センターフェローを経て、現在に至る。小学生からお年寄りまで、誰でも楽しめて体験できる数学エンターテイメントは日本全国で反響を呼び、テレビ・新聞・雑誌など多くのメディアに出演。著書は『感動する!数学』『雪月花の数学』『わくわく数の世界の大冒険』『面白くて眠れなくなる数学』など50冊以上。※サイエンスナビゲーターは株式会社sakurAi Science Factoryの登録商標です。

 


 私も受験生時代にあなたと同じ経験をしました。計算ミスを改善するのは容易ではありませんでした。しかし、私は3つのことを意識することで、計算ミスを格段に減らすことに成功しました。その経験をもとにお話ししましょう。 


 まず、人間のミスは必然であることを大前提とします。そして、ミスをしないように工夫するだけでなく、ミスを発見する方法も工夫しましょう。ミスを見つけ、減らしていくには以下の3つのコツがあります。



その1 途中計算式を丁寧に書こう!


 計算用紙や問題余白部分にできるだけ丁寧に途中計算式をきましょう。「急がば回れ」です。急ぐ余りに暗算の多用や途中計算式をぞんざいに書くことは、ミス発生の確率を自ら増加させていることになります。少しだけ時間をかけて文字を丁寧に書くこと。イコールを揃えて式を書いていくこと。丁寧に書こうとする意識がミス発生の防止になります。  


 さらに、丁寧に書くことで見直しやすくなり、ミスの発見がしやすくなるというメリットもあります。 



その2 検算のタイミングに注意しよう!  


 センター試験のように検算の時間が見込めない試験の場合には、1題解くごとに即座に検算を行います。すべて解き終わってからまとめて検算をすることは難しいからです。


  検算を行う時間的余裕がある記述式の試験の場合には、解き終えてから別の計算法を試してみることで計算ミスを見つけだすことができます。例えば、x2+x+1のxに5を代入した場合の式の値を計算する場合、以下のように計算方法を変えてみてください。

 最初の計算 52+5+1=25+6=31 

 検算時   x2+x+1=x(x+1)+1=5×6+1=30+1=31  


 このように、検算のタイミングや方法を工夫すれば計算ミスを見つけやすくなりますよ。  



その3 簡単な計算こそ、集中しよう!


 簡単だと思う計算でも気を抜かない・集中することはとても大切です。実は、計算ミスは複雑な計算問題の場合より簡単な計算問題の場合に発生する確率が大きくなります。簡単だという気持ちが、自分は計算ミスなどするはずがないと思い込んでしまう原因です。簡単だと思ったときこそ用心するよう心がけましょう。



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