Q.スマホを使う時間を減らさなくてはいけないことはわかっていますがスマホをやめられません。
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石田勝紀(いしだかつのり)一般社団法人 教育デザインラボ 代表理事 1968年、横浜市生まれ。20歳で学習塾を起業。これまで3500人以上の生徒を直接指導する傍ら、講演会、セミナーなどを通じて5万人以上の子どもたちを指導してきた。35歳で、都内私立中高一貫校の常務理事に就任し、経営、教育改革を実践。現在は「ママが日々ワクワク子育てができるように、全国でママさん対象のカフェスタイル勉強会「Mama Café」を年間100回以上開催。『東洋経済オンライン』での長期人気教育連載コラムは、累計8100万PVを記録している。 主な著書に『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『中学生の勉強法』『同じ勉強していてなぜ差がつくのか?』はじめ、多数の書籍を出版している。
減らそうと思っても減らせないのは、「減らそうと思っている自分を作ることで、免罪符のような役割にしているため」です。(気持ちがあるということを示すだけで自分を責めないように防御すること)本気で減らそうと思っているのかどうかを今一度確認してください。本気の場合は必ず行動につながります。行動につながらないということは本気ではないということになります。
あえて自分に制限をかけず存分にやってみる⁉
おそらくあなたは「時間を決めて」や「アラームを設定して」など、いろいろな方法を試して全部試してダメだったから質問しているのだと思います。その多くは自分に制限をかけるものではないですか?だから今回はあえて自分に制限をかけないという方法を試してみてほしいと思います。 私は別にスマホの時間を無理に減らさなくていいのではないかと思います。勉強は勉強、スマホはスマホ、と別々で考えればいいのです。スマホがあるから勉強ができないというのはあまり関係ありません。ちなみに私はものすごくスマホを使っています。ヘビーユーザーです。でも、きちんと仕事と両立できていますよ。だから一度自分に制限かけるということをやめてみてください。自分でかけた制限ができないと、自分に罪悪感が出てきてしまうでしょう?その罪悪感が一番よくないのです。まずはスマホにあえて制限をかけないという方法をやってみてください。
この方法のすごいところは、ずっとスマホをやっているうちに、「あー、勉強ちゃんとやらないといけないな」という気持ちが出てくるところです。なぜならスマホ存分にやったので、スマホの欲が満たされているからです。今までは、やりたいことを抑えているから失敗していたのです。自分の欲求が満たされれば、必ず「本気モード」になれるはずです。つまり、やらなくてはいけないこと、「勉強」に集中できるようにります。
親の力を借りよう。
自分では制限できない場合、親に預けるという方法があります。先ほどは「制限をかけるな」と述べたので、矛盾に感じるかもしれませんが、私はとてもいい方法だと思います。なぜならその子が本気だということがわかるからです。勉強に集中したいという「本気モード」に入っているからこそできることです。本気ではない場合、親に渡してしまうと本当にスマホができなくなってしまうということが嫌で渡せないはずです。