悩み相談Q&A
3年前にワンクリック詐欺に引っかかって電話してしまいました。 電話番号と年齢を知られています。 今まで連絡が来たことが無いので、もう大丈夫なのか不安です。 どのくらいまで警戒したほうがいいのでしょうか? (高1 女子)

具体的な対処策で不安を軽減しましょう

  
中央大学 教授
むらた まさゆき
村田 雅之
先生

中央大学国際情報学部教授。東京工業大学工学部社会工学科卒業、同大学院理工学研究科社会工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。東京工芸大学芸術学部デザイン学科准教授、同大学院芸術学研究科メディアアート専攻教授、中央大学総合政策学部教授などを経て2019年より現職。「デジタル/コミュニケーション」(分担執筆:中央大学出版部)、「国際情報学入門」(分担執筆:ミネルヴァ書房)、「映像制作で人間力を育てる」(共著:田研出版)、「はじめて学ぶ社会学(第2版)」(共著:慶應義塾大学出版会)など。



 「どのくらいまで」が、「どの程度深刻に考えればよいか?」なのか、「いつ頃まで警戒し続ければよいか?」なのか、すぐに判断ができないのですが、とりあえず前者として考えてみますね。 


 結論から申し上げると、もう100%大丈夫ですよ、と言いきることや、「どのくらいまで」をはっきりお伝えすることは、残念ながらできません。一方で、3年間使われていないデータが、急に使われ出すというのは、相応の理由が必要です。警戒しなければならないリスクは、かなり低くなっている、と考えることはできるでしょう。 


 ここでは、「残念ながらリスクはゼロにはならないけれど…」という前提で、3つのことを、おすすめしたいと思います。


 

問題に対処できるように準備しておきましょう

 

 一つ目は、「他者を使うこと」です。万一「連絡が来た」場合に備えて、対処を相談できる他者(相談窓口や専門の人)を、決めておくことです。いわば「保険をかけておく」ことで、「連絡が来るまでは大丈夫」から「連絡が来ても大丈夫」に、認識を切り替えることができれば、不安は減ると思います。 



自分を責めないようにしましょう 


 二つ目は、「ご自分を責めないこと」です。もしかすると、ずっと、責めておられたのかもしれません。しかし、詐欺を仕掛けてくる相手は、人の心を揺さぶるプロです。取り締まりとの「いたちごっこ」を経て、その手口は、専門の研究者でも驚くような段階まで高度化してきています。3年前、まだ中学生になったばかりのあなたが、電話されたことは責められません。ですから、誰かに相談することを、ためらう必要はありません。 



発想を変えてポジティブに考えてみましょう 


 三つ目は、「開き直ること」です。現代の情報社会では、顔などの生体情報、位置情報、通信記録など、私たちについての無数の情報が、あらゆる場所で収集されています。また、SNSなどで、自分から無防備に差し出している情報も、誰かに収集や蓄積がされているかもしれません。そう考えると、大変荒っぽい言いかたになりますが、「3年前の電話番号と年齢」よりも多くの情報が、(詐欺をする人々ではないにせよ)誰かに捕捉されている可能性があります。そこで、私たちはそういう世界に生きているんだ、のように、いわば「開き直って」しまう、という方法もあるでしょう。あなたは、誰かに情報を取られることの怖さを知っています。リテラシーを高めて、慎重な行動がとれるきっかけになった、とポジティブに考えることも、不安を減らすことに、つながるかもしれません。


  あなたのご相談は、「具体的な対処策を考えることができる問題」です。あなたの不安の「解消」には至らなくても、「軽減」する方法はたくさんある、と考えてみてくださいね。



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