Q.寝る前にスマホ、パソコンなどの電子機器を見てしまいます。見ないようにする方法はありますか?
この方が回答してくださいました!
名古屋大学医学部、同大大学院卒後、テキサス大学研究員。帰国後、名鉄病院呼吸器科にて禁煙支援に従事。予防医療研究所代表。専門は呼吸器内科学、依存症心理学。
スマホ依存から抜け出すには覚悟が必要
まず、スマホ依存から抜け出すのは簡単ではないということを覚悟してもらわないといけません。多くの人が「スマホだから」と甘く見てしまうため、苦労しています。しかし、覚醒剤やギャンブル、アルコールの依存症と同じように治療はなかなか大変です。
ただ、スマホは合法的なものですし、むしろ使いこなしたほうがかっこいいというようなイメージすらあるので、それにハマったからといって自分のせいではないと思います。とにかく、はっきりさせたいのはこの状況を抜け出すには思い切った治療が必要だということです。
どんな依存症も治療は難しい
どんな依存症でも治療は難しいものです。例えば、アルコール依存症の人は断酒をしようとしても、多くの場合失敗してしまいます。それは脳内に「飲みだすと止まらない」という回路ができてしまっているからです。スマホの場合、例えばゲームでは一度アカウントを削除したり、アンインストールしたりしたとしても、またすぐに入れることもできてしまうため、アルコールやタバコよりも非常に治療が難しいのです。
まずは3週間スマホ断ち
例えば、睡眠を助けるホルモンであるメラトニンの分泌量が減ってしまっていたり、ストレスホルモンがたくさん溜まっていたりするかもしれません。これらを回復させるためには3週間という長さが必要なのです。 周りの人に頼むなどしてSNSも控え、少なくとも3週間はデトックスするというくらいの覚悟でやったほうがいいと思います。まずは、決めた時間はスマホやパソコンを自分の部屋に置かないようにすることから始めてみましょう。