Q.勉強をやろうと思ってもゲームが我慢できません
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名古屋大学医学部、同大大学院卒後、テキサス大学研究員。帰国後、名鉄病院呼吸器科にて禁煙支援に従事。予防医療研究所代表。専門は呼吸器内科学、依存症心理学。
ゲームによる刺激は非常に強い
このような質問を送るということは、自分でもこのままではいけないと分かっているわけで、その点は素晴らしいと思います。
ゲームが我慢できないということは、ゲームに依存してしまっている可能性があります。この状態では、ゲームによる強い刺激でしかドーパミンが出にくくなっています。ドーパミンというのは脳が何かに対しておもしろそうという認識をした時に出るホルモンで、このドーパミンが出た時に人は集中出来ます。ゲームなどの強い刺激を受け続けると、勉強などの刺激が弱いものでは、ドーパミンが出にくくなってしまい、勉強に集中しにくくなってしまっている可能性があります。
前頭葉が弱ってしまう
さらに、ゲームをし続けると現われる症状の一つに前頭葉が弱るというのがあります。 前頭葉というのは、計画を遂行していく、自分をコントロールする執行能力というものを司ります。そのため、ゲームをし続けることでこの能力が弱っていき、自分をコントロールできなくなって、勉強をしたくてもゲームをやってしまうのです。 このようなことが脳内で起こっており、本来のあなたではない状態になってしまっているのです。
3週間のデトックス
本来のあなたを取り戻すには、以下のような方法を薦めます。
親にゲーム機を預けること。また、スマホゲームであれば、ゲームアプリをアンインストールして自分ではインストール出来ないように、親に頼んでパスワードを設定してもらうのが良いでしょう。3週間くらいこの状態を続けてゲームをすることを我慢すると、元の集中力が戻ってくると思います。 ちなみに、私のアドバイスとしては、3週間経っても戻さず、受験等大切な試験が終わるまで、ゲームが出来ない状態にする方が良いと思います。