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4技能をバランス良く習得しよう 

　成績が悪いと不安になりますよね。焦ってしまうかもしれませんが、色々なことにバランスよく取り組むことが成績を上げる 1 番の近道です。ここでは、4 技能を身につけられる「復文」という勉強方法を紹介します。

　復文とは、①英文を日本語の文に直す、②日本語の文を再び英文に直すという方法です。この際、NHKラジオ講座のように音声とスクリプト（英文の書き起こし）付きの教材を使いましょう。①の学習を行うことで、リスニングとリーディングの力を伸ばせます。さらに、②の学習をすることで、ライティングとスピーキングの力も同時に鍛えられます。 

　4技能のバランスをとるだけでなく、様々な学習法のバランスをとることも重要です。例えば、英単語を覚える上でも、「これさえやっていれば良い」という万能な学習法は残念ながらありません。英単語のつづりを覚えたいのであればつづりを繰り返し書く、単語の正確な発音を覚えたいのであれば実際に発音をするなど、様々な学習法をバランスよく組み合わせることが欠かせません。

優先順位をつけて学ぼう

　高校 1 年生の範囲から勉強し直す場合は、やみくもにテキストの 1 ページ目から始めるのではなく、使用頻度や重要度の高い項目から勉強していくのも 1 つの方法です。

　英単語であれば、使用頻度の高い 3000 語を学ぶことで一般的な英文の 9 割以上をカバーできると言われています。英語で最も使用頻度の高い単語は定冠詞のtheですが、100語からなる英語のテキストがあるとすると、そのうちの 7 語は the が占めていると言います。こうした使用頻度の高い英単語を優先的に身につけるだけでも、英語力に変化が生じるはずです。 

　英文法であれば、正しく理解していないと大きな誤解につながるような事項を優先して学ぶとよいでしょう。例えば、文型・否定・助動詞・付加疑問文などが挙げられます。 

分散学習で効果的に復習しよう

　以上の 2 つの方法で学んだ後は、様々な項目をミックスして復習していきましょう。復習する際には分散学習を取り入れるとよいです。分散学習とは、学んだことを間隔を置いて繰り返し復習することです。復習する期間については、覚えておきたい期間の 10〜30％の間隔が最も望ましいという説があります。例えば、1 年間覚えておきたい場合は約 30 日〜100 日の間隔を開けて復習を繰り返すのが良いということです。もちろん、これはあくまでも1つの目安であり、効果的な復習間隔は学習項目の難易度や学習者の記憶力など、様々な要因に左右されるでしょう。

　また、模試を解くことは復習にも効果的です。模試では過去形や現在完了形など複数の文法項目がミックスされて出題されるため、模試を解くことで分散学習に結びつきます。

【参考】

復習スケジュールに関する記事　https://gendai.media/articles/-/70237　

ミックス学習に関する記事　https://gendai.media/articles/-/69678