Q.確率の問題でどの公式を使えばいいのかわからないとき、どうしたら良いですか?
この方が回答してくださいました!
エネルギーが溢れる熱く前向きな授業で、多くの生徒から強い信頼を受け、やる気と実力を向上させている。公式や定理の使い方ばかりでなく、成り立ちを徹底的に追究することで、「問題の外見」ではなく、「問題の本質」を見抜く力を付けさせる。合言葉は『やればやるほどのびる!』。考える楽しさを体感し、いつの間にか数学が大好きに、そして得意科目に!
このお悩みは、受験生であれば皆さん一度は当たる壁だと思います。確率の問題は、公式ありきで考えすぎて、つまづいてしまう人が多いです。確率には、円順列、重複組合せ、反復試行の公式などいろいろな公式がありますが、この名前に引きずられすぎてどれを使うのか探してしまっているのではないでしょうか。解決方法の一つとしては、どれを使うかを考える前に、一つずつの操作や実験をしながら「これってこの状況じゃん」と気づけるように持っていくというものがあります。
覚えるときは使う場面を意識しよう
公式や定理は時間の短縮ができたり、計算量の削減ができたり便利なものなので受験生の皆さんにはどんどん使える公式を増やしてほしいです。しかし、ただむやみに公式だけを覚えてしまってはどの場面でどの公式を使えばいいのかわからなくなってしまいます。そのため、公式や定理を覚えるときはどういう時に便利か、どういう時に使えないかを意識しながら頭に入れるようにしましょう。
公式や定理を覚えるのは自分のファッションアイテムを増やしていくようなものです。靴で例えると、小学生では運動靴さえあればよかったものが中学生になると革靴が必要になったり、海に遊びにいくときはビーチサンダルを履くけれど、山に遊びに行くときは登山靴を履いたりしますよね。公式を覚えるときも、必要に迫られて一つずつ道具を増やしていく感覚で進めていくと良いと思います。
自分の中でのルールを明確に
一つずつ操作や実験をしていく上でありがちなのは、数え漏れです。数え漏れを完全にゼロにすることは難しいですが、なるべく減らすためには数えあげていく際にある程度自分の中でルールを明確にしておくことが大切です。例えば、カードを選ぶような問題であれば、思いついた順にカードの並び方を数えあげるのではなく、数字の小さいカードから数えるというようにします。確率の問題はなかなか一筋縄にはいかないものが多いですが、このルールを決めておくとレベルが上がっても対応していくことができるはずですよ。