Q.共通テストの現代文の読解問題の解き方がわかりません。
この方が回答してくださいました!
「文章の現実から逃げない」ことを信条に、明快な構造板書と豊富な具体例を用いて難解な入試問題を「誰でも分かる」レベルに解きほぐす。卒業論文では『文章論的文章読解指導法の研究』を執筆。文章の「客観性」だけでなく、時に「多義性」「曖昧さ」まで見遣りながら、文章読解に正面から向き合う正統派の現代文講義。
一言まとめをしてみよう
論理的文章を読むときは、「具体イメージ」と「一言まとめ」を意識してください。「具体イメージ」とは、文章の内容をわかりやすく言い換えたり、具体例を考えたりしながら読むということです。「一言まとめ」とは、段落ごとに、その内容を一言でまとめる意識を持って読むということです。慣れないうちは、文章の余白に「一言まとめメモ」を書き残しておくと良いでしょう。難しく考えすぎずに、とにかく手を動かすことが重要です。
心情表現に細心の注意を!
文学的文章を読むときは、心情表現に細心の注意を払ってください。当たり前のことですが、小説世界(ストーリーや場面設定など)はすべて書き手によってつくられたものです。一つ一つの言葉に何らかの「意味」が込められている可能性がありますので、「嬉しい」、「悲しい」といった直接的な心情表現だけでなく、何気ない仕草や情景描写などにも注目しましょう。また、小説読解においても場面を具体的にイメージすることが大切です。うまくイメージできない人は、簡単なイラストを描いてみると良いでしょう。
文章の大枠を掴むことが大切
新傾向問題(第3問)についてはまず、内容の大枠を掴むために文章や資料を概観してください(“ざっくりと目を通す”というイメージです)。その後、文章を読み設問に応じて適宜資料を精査していきます。データを読み取る際は、単なる数値の羅列として捉えるのではなく、「たとえば、こんな状況かな」などと具体的にイメージするようにしましょう。より深く理解することができます。
できる範囲で少しずつ