Q.苦手な英語を克服したいのですが、何から始めたらいいのかわかりません。
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学生時代より黙々と日々研鑽してきた努力人は、「実用英語」と英語文化の「教養」の橋渡しをする。英語圏の文化背景から英語を捉え直す講義スタイルは、これまでの英語観を大きく変え、将来まで通用する圧倒的な英語力を習得できる。高校生だけでなく、社会人対象の資格講座や教養講座も担当。「知的な面白さ」を追求し続ける講義で、受講者の知的好奇心を満たし、合格のその先の将来と向き合う自信をも与えてくれる。
マスターした英文法はあなたの強い味方になる
もしかすると新しい高校生活にワクワクしながら、部活や勉強の両立も頑張りたいと思っているのかもしれませんね。その心意気がまず素晴らしいです。そこで、私も真面目にアドバイスをしていこうと思います。
これは「中学英文法を総復習する」に尽きます。高校英語は中学英語が前提知識となって進んでいきます。特に大学入試は私立でも国立でも、文系でも理系でも英語は得意科目にしておかないと苦労します。英語を得意科目にしてしまえば、トップレベルにも挑戦できるし、圧倒的に選択肢が広がっていきます。
まず、英語を得意科目にする上で必要なのが英文法の総復習です。英文法は理屈がとても大切で、「なぜそうなるのか」を理解しておくと、その後の伸びが違います。現在入試が多様化していますが、文法はどんな英語のジャンルでも欠かせません。読解はもちろん、リスニングでも、英作文でも、英文法は強い味方になります。
5文型の理解を深めるために
具体的な勉強の仕方については、中学英語と高校英語の先取りにつながる復習の仕方をしてほしいと思います。中学では最近文型をあまり扱わなくなったと聞いているのですが、文型がわかると英語がわかると言っても過言ではありません。大学入試だと基本的に塾や予備校の先生は、5文型の枠組みを使って解説をしています。第1文型から第5文型の枠組みをしっかりと理解し、読解につながる英文法をマスターしてください。また、英語の基本的な品詞の理解も深めておきましょう。品詞は名詞、形容詞や副詞などが準動詞(不定詞、動名詞、分詞)攻略のカギにもなります。
次に、カタマリの理解を深めておきましょう。特に準動詞の3大分野は確実に得意にしておきたいところです。英語は後置修飾(後ろから名詞を詳しく説明する)の特徴を持っていて、英語の語順の理解を深めることが英語攻略のカギになります。
音読も効果的な方法の1つ
最後に、例文の音読についてです。私は昔から例文集が好きで、好きな英語の参考書についている例文集をかたっぱしから音読してきました。そこで私のオススメしたい方法は「ツッコミ音読」という方法です。これは東進のNick Norton先生と一緒に授業をしていた時に2人で作ったトレーニング法なので、英語を語順通り理解するよい練習になります。The movie directed by Spielberg was a huge success. という英文を見た時、和訳する時の理解としては「スピルバーグによって監督された映画はとてつもない成功だった」となるのですが、これは次のように理解すると英語感覚が身につきます。「映画(映画ってどんな?)スピルバーグに監督された(えっそれが何?)とてつもなく成功した(えっすご!)」と英語のカタマリごとにツッコんでいく方法です。こうすることで英語のカタマリ感覚が強化され、4技能全てに通用する力を磨くことができます。参考書や東進の授業のテキストの巻末にある例文集などを使って、ぜひ英語の瞬発力を高めてみてください。最終的には日本語を見て英語が再現できるレベルまでやっておくと、英語が超得意科目になるはずです。