Q.国立大学の現代文の記述問題を解く際に、自分の考えとその文との意味合いに乖離が生じてしまいます。
この方が回答してくださいました!
「読む」とは「文章を眺めること」ではなく「文章の意味をつかむこと」 であるという考えから生み出された「脱・字面読み」メソッドを伝授。読めると分かる、分かると解けるという真っ当なプロセスで生徒の成績を引き上げる。時に深く、時に楽しく展開される講義は生徒の心を鷲掴みにする。
複数の段階を踏むことを意識してみましょう。
①こういうことを伝えたいなという漠然としたイメージを持つ。
②そのイメージを形にするための入れ物としての骨格(文構造)を簡単に作る。
③その骨格を肉付けする形で文章を完成していく。
以上の順番に沿って文章を作成してみましょう。最初のイメージと骨格の部分がずれていなければ、おおよそ自分の考えた通りの文章になっているはずです。
段階を踏むことが大事
よくある失敗例として、頭の中で考えていることと、文章を組み立てることの二つを同時並行に行うことで、文章を破綻させてしまったり、伝えたいことが分からなくなってしまったりするケースがあります。ですが、イメージ・骨格・肉付けの段階を踏んでいくと、最終的にはそれを同時に行えるようになっていくはずです。最初は時間を気にしないで自分が納得できる解答を作る経験を踏むことで、解答の良し悪しの判断基準が自分の中で作られていきます。その経験は試験本番の自分を支える自信になると思います。少し遠回りかもしれませんが、「急がば回れ」です。
書いた文章が誤解なく伝わるように
本文と設問で問われている事を理解し、自分の伝えたいことが相手に誤解なく伝えられるようにしましょう。完成した文章と解答例を見比べる際にも、細かなキーワードがいくつ入っているかどうかより、まず一番大事なのは自分の書いた解答が相手に誤解なく伝わる文章かどうかです。本文理解がないまま、キーワードが入っているかどうかの比較はその場限りのものになってしまいます。どんな時も文章を理解するところからスタートすることが重要ですよ。