Q.現代文の解き方を教えてほしいです。何から勉強したらいいでしょうか?
この方が回答してくださいました!
「読む」とは「文章を眺めること」ではなく「文章の意味をつかむこと」 であるという考えから生み出された「脱・字面読み」メソッドを伝授。読めると分かる、分かると解けるという真っ当なプロセスで生徒の成績を引き上げる。時に深く、時に楽しく展開される講義は生徒の心を鷲掴みにする。
現代文は「解き方」を誰かに習わなくても、日本語を読むことができれば解ける科目です。日本語を早く正確に読むために必要なのは、「知識」と「読む力」です。知識を増やすための勉強として一番手っ取り早いのは、漢字の勉強です。読み、書き、そして意味を三位一体で覚えられるといいですね。毎日のルーティーンとして1日5個でも10個でもいいので、少しずつ積み重ねてください。
また、社会での出来事にアンテナを張っておくことも重要です。その一つひとつに対して自分の考えを持っておくと、たとえ筆者の考えとは違っていても、問題文に納得できたり、興味を持って読んだりすることができます。広く知識を持つことが大切ですね。
読書が読む力を向上させる
「読む力」を向上させるには、読書が一番です。質問者の方はまだ高1生ですから、1カ月に2冊のペースでも2年間で50冊ほど読むことができます。それだけ本を読めば世界の見え方も、文章を読んだ時の感覚も変わります。同級生がスマホを使っている間に30分でも1時間でも興味のある分野の読書をすれば、それ自体楽しいですし、勉強にもなるので損はしません。それでもどうしても読書が嫌だという人は、文章が面白くて解説が丁寧な問題集に取り組んでみてください。
*新・現代文レベル別問題集1~5
*東進 共通テスト実践問題集 国語〔現代文〕
現代文は今から過去問が解ける
現代文は他の科目と違い、「仮定法」や「微分積分」といった決まった単元がないので、扱うテーマや問題の難易度はありますが、解こうと思えば中学生でも解くことができます。ですから、現代文に関しては、早いうちから志望校の過去問にたくさん触れておくのが効果的ですよ。実際に過去問を解くと、文章の長さや難易度、設問の種類などを身をもって実感することができます。そこで得た実感が勉強の指針となり、モチベーションとなると思います。
また、現代文に限った話ではありませんが、志望校合格を目指すうえで重要なのは「勉強法や戦略を自分で考えること」です。自分自身の合格に一番責任を持つべきは自分であって、他人ではありません。他人からのアドバイスに耳を傾けることも大事ですが、自分のことを一番よく知っているのは自分。何でも他人任せにするのではなく、「自分で考えること」を大事にしてほしいなと思います。