Q.数学のケアレスミスを直そうとしても直りません。
この方が回答してくださいました!
大学受験はもちろん小学生から社会人まで幅広い指導経験を持ち、さまざまな人がつまずくポイントを熟知する受験数学界のストーリーテラー。「なぜ、そう考えると嬉しいのか」「なぜ、その解法に至ったのか」といった数学ができる人の思考法を、物語のようにわかりやすく語りかける。親しみやすい授業で、数学ができるようになること間違いなし!
人間なので、いくら気をつけようと思っていてもミスはなくなりません。しかし、ミスを減らすことはできます。そのために重要になる二つの軸があります。一つ目がミスを防ぐこと。二つ目はミスを見つけることです。これらの軸を意識することで、ミスを減らすことができると思います。
①ミスが発生しないように具体策を立てよう
一つ目の軸であるミスの防止策についてですが、人によって間違いの傾向があると思うので、まずはその傾向を分析することから始めてみてください。傾向を洗い出した後は、その部分を意識して取り組めるので、自ずとミスも減っていくと思います。
もう一つの方法としては、計算を工夫する力を身につけることです。例えば、積分の計算をただ行うのではなく、公式を使い工夫をすると計算過程を減らせることができます。ミスする割合が同じだと考えたら、10行かかる解答が5行になればミスを半分に減らすことができます。
②ミスを見つける力をつけよう
普段は大丈夫なのに、試験本番になると焦って間違えてしまった経験があると思います。そのために、「ミスをしてしまったときにどうするのか」を日頃から考えておくことが必要になります。具体的には、自分の解答を確認する力を付けることです。他人の解答よりも自分自身の解答の方が、ミスに気づきにくく、見直しが難しいです。そのため、普段から「間違っている可能性が高い」と思いながら見返して、ミスを発見する力を身につけると良いと思いますよ。
このとき、答えが出たら「この答えは妥当かな?」と考えることも大切です。面積の問題を解いているのに、解答がマイナスだったらおかしいなと思いますよね。このように、計算結果を答えとして妥当かという視点も含めて振り返ってみてください。