Q.有機化学のいい覚え方はありませんか?
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東大をはじめとする難関大志望の生徒から、化学が「ワカル」「デキル」ようになると好評。自らの生徒をノーベル賞受賞者にすることを夢に掲げ、基礎の徹底理解から、さらに化学の深部に潜り込む、目から鱗の講義を展開する。原子という極微小な粒子で構成された物質を扱う学問だからこそ、それらが織り成す世界を理解し実感させることを追求し、化学の本質に鋭く迫る。
「この単元の問題が解けない」、「定着してない」と思ったら、問題を解く前にその単元の知識を書き出しましょう。もしくは、入試問題ではなく、公式を当てはめるような簡単な問題集から解いてみるといいと思います。
また、頭の中だけで理解しようとすると、分かっていなくても理解できていると錯覚してしまいます。そのため、手を動かして問題を解いたり、参考書などの内容をチェックマーカーをつかって隠して答えたりという工程を踏むといいですよ。
知識は短期集中で覚えるのが効果的
有機化学ができるようになるには、知識を身につけることが必須です。有機化学は覚えることが多い単元と思われがちですが、英語・社会などの文系科目と比べるとその量は少なく、集中的に取り組めば二、三日あれば覚えられるくらいの量なのです。むしろ、英単語を覚えるときのように小分けにして覚えていく方法だと、知識と知識がつながらず、定着しにくくなってしまいます。有機化学の暗記は二日間ほど時間を確保して、気合を入れて一気に覚えることがコツなのです。
有機化学には慣れも必要
有機化学の構造決定では、パズルのような問題を解く感じになります。そのため、有機化学の考え方というものを身につける必要があります。有機化学は高校生にとって新しい学問になりますから、どうしても考え方に慣れるまでに時間がかかってきてしまいます。参考書を見ながらでもいいですから、何度も問題を解いて苦手意識を無くしていくのがいいですね。