Q.部活が忙しく、1日に30分程度しか勉強時間が確保できません。限られた時間で結果を出すための時間術や、意識の切り替え方について教えてください。
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都留文科大学国際教育学科元特任教授。20歳で学習塾を起業し、4500人以上を直接指導する傍ら、講演会等を含めこれまで5万人以上の子どもを指導。都内私立中高の教育改革にも携わる。「日本から勉強嫌いな子をひとり残らずなくしたい」との信念のもと、ママさん対象の勉強会「Mama Café」を全国で主催し、延べ1.5万人以上が参加。『東洋経済オンライン』の人気連載は累計1.3億PVを超え、音声メディアVoicyでは5年間毎日子育て相談を配信中。著書に『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など、国内外で計44冊を出版。
部活で疲れていると、30分程度の短時間でも集中するのは難しいですよね。ですから、その1日30分の勉強時間をあえて捨ててみましょう。何とかして勉強時間を確保しようと一生懸命だったあなたからすると不安かもしれません。しかし、何とかしないとという考えを捨てないと物事がうまく回らなくなるのです。無理に頑張ろうとしないことで心に余裕が生まれ、結果として、だんだんと自由に使える時間を有効活用できるようになっていきますよ。
授業への集中が学力向上の秘訣
では、いつ勉強するべきなのでしょうか?実は、学力の高い子は勉強ができる状況の時に猛烈に集中しています。例えば、授業に集中して、授業中にほとんどの内容を理解することができれば、部活後無理に勉強する必要がなくなりますよね。そうすれば、テスト前に勉強をするだけでも十分にいい点を取ることができると思います。また、課題がある際は授業の間の休み時間に終わらせてみましょう。30分かかる課題でも10分ずつこなしていけば十分放課後までに終わらせることができますよ。このように、中途半端に部活の後に勉強しようとするよりも、部活が始まるまでの学校内での時間を活用することでメリハリを持つことができるのです。
すきま時間の有効活用
通学時間に集中できないとのことですが、おそらく集中できないような勉強をしているのだと思います。すきま時間を活用するためには、その限られた時間で集中できるような勉強をする必要があります。例えばアプリを活用した単語のチェックといったような、30秒でもできるような勉強にすると通学時間でも集中できますよ。英文を音読した音声を録音しておいてそれを聞くというだけでも十分な勉強になります。また、万が一、定期試験前に試合や大会があったとしても、休憩時間に2〜3分でできる勉強をするのがおすすめです。