Q.二次試験で英語の長文読解(特に論説文系)を正確に、かつ早く解く方法を教えてください。
この方が回答してくださいました!
明晰な説明と言葉に熱い魂を注入し展開される授業はまさに圧巻。英文の本質を追究しかつ構造分析に基づいた英文読解法で、どんなに難しい文章でも読めるようになると全国の生徒たちから絶大な支持を獲得している。大学生の時から予備校講師として活躍してきた経験と、徹底的な入試分析に基づいた知識を武器に全国の東進生に「分かる」感動を伝授する。
二次試験において、特に評論文などの抽象度の高い文章は一文一文を正確に把握することも大切ですが、「筆者の伝えたいメッセージが何か」を早く理解することが最も重要です。長文が長くなればなるほど内容が掴みにくくなるのは、ほとんどの受験生が経験することだと思います。ここでは「正確さ」と「速さ」を両立させるための具体的な対処法を紹介します。
構造分析を意識して正確に文章を読む
長文を頭から順にただ単語をつないで読むだけでは、正確な文章読解とは到底言えません。もちろん全ての英文に対して構造分析を行う必要はありませんが、少し難しいと感じた英文や構造が複雑そうな英文は、時間をかけてでも正確な構造分析をしましょう。
段落毎に要約し、メモを残そう!
一文一文を正確に理解できるようになったら、次の段階は、段落毎の要点をまとめることです。特に論説文は「問題提起―具体説明―結論」という基本的な枠組みで構成されることが多いため、各段落毎に「筆者は何を主張しているのか」「この段落のテーマは何か」を意識して英文を読んでいきます。
読み進めながら、「この段落は〇〇について説明」と簡単でも良いので、要約したメモを残す習慣を持つと、読み終わった後に文章全体の流れを素早く振り返ることができます。これにより、設問で前半の情報を参照する必要が出ても、わざわざ全文を読み返さずに要点を確認できます。
文章全体での筆者の主張やテーマを理解する
論説文では「追加・並列」「対比・逆接」「因果関係」「例示・具体」「言い換え」などの論理語(ディスコースマーカー)に注目することで、文章の展開が明確になることが多いです。英文を読んでいくときは、必ず論理語(ディスコースマーカー)を活用して、文章全体での筆者の主張やテーマを理解することを心がけよう。
難解な単語は文脈から類推しよう
英文の中で難解な単語に出会っても、逐一止まって辞書的な意味を考える必要はありません。未知語は必ず前後関係から類推をするということを徹底しておきましょう。仮に難解な単語が現れても、周囲の文脈や言い換え、対比関係から意味を推測できることが多いので、焦らずその単語の意味を推測しよう。