Q.眠くなる時間をコントロールする秘訣はありますか?また、自分にあった睡眠時間が知りたいです。
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弘前大学 医学部 医学科卒。 東京慈恵会医科大学医学博士。「時差障害・交代制勤務障害」など本も出版。 米国Rush大学客員教授、米国Stanford大学客員教授の経験もあり、現在は法政大学文学部心理学科教授。専門領域は精神保健学、生理心理学、睡眠科学、時間生物学、精神医学。
自分の睡眠記録をつけてみよう
個人個人によって理想の睡眠時間というのは異なります。それを探り出すためには睡眠記録をつけることが重要です。なるべく土日の睡眠時間、入眠・起床時刻を変えずにどのくらい寝ると眠気が少なくなるかを調べてみましょう。基本的には、土日にたくさん寝なくても眠くならない平日の睡眠時間+30分くらいが理想な睡眠時間だと考えられています。
眠気のリズムはコントロールできません
脳の中に備わっているため、眠気のリズムはコントロールできません。特に10-11時、14-15時はかなりしっかり睡眠をとっている人でも生理的な眠気がきます。これを理解することが大事です。当たり前ですが、睡眠時間を短くすると生理的眠気はどんどん上昇してしまいます。ですから平日の夜間の睡眠時間をしっかりとることが、眠気を少しでも減らすことにつながります。
夜、ぐっすり寝るために
一番有効なのは15-20分の短時間の仮眠です。午後眠くなるのであれば、昼休みにちょっと寝ておくというのは良いですね。それからよく言われるのは、授業は聞いているだけじゃなく発言する、できれば講演者になるくらいのつもりで受けると眠気が取れます。受け身にならないことがポイントです。他にも、音読や体を動かす、ガムを噛むなども有効です。コーヒーなどのカフェインが入った飲み物はあまりお勧めしません。カフェインというのは物質常用障害の1つの薬物でもありますから1日3杯くらいにしておきましょう。