Q.どうすれば緊張がほぐれますか?
この方が回答してくださいました!
横浜国立大学教育学部心理学科を卒業。羞恥心、対人不安、自己呈示について研究。 著者に『人ははぜ恥ずかしがるのか』サイエンス社、『羞恥心はどこへ消えた』光文社新書など。 研究紹介:https://www.u-sacred-heart.ac.jp/examinee/voices/20200520/4514/
どうすれば緊張がほぐれるかということですが、基本的に緊張というのは、どんな人間にも普通に起こってくるもので、「ここは失敗しないように慎重にやりなさい」という脳の命令、そして警告です。この緊張のおかげで、重要な場面で慎重にできたり集中できたりして、あまり大きな失敗をしないで済んでいるのです。実は、緊張は大変ありがたいものなのですね。 まずこのことを知っておく必要があると思います。だから、緊張することは決して悪いことではありません。
緊張して頭が真っ白になったら一旦待とう
人前で緊張してしまって、頭が真っ白になり、わけがわからなくなる場合があると思います。どうしてそうなるのかというと、緊張感が高まりすぎてしまうと、緊張を集中ではなくて不安にすぐに繋げてしまうからなのです。スマホやパソコンでいろんなことを同時にやろうとすると、フリーズと言って動きが止まったり遅くなったりする経験があると思います。緊張してあがってしまうのは、そういう状態と同じなのです。本当はそこで集中してやらなきゃいけないことがあるわけですよね。今回だったら、人前で何か話さなければいけない。それなのに、失敗したらどうしようとか、声や足が震えてきてしまったとか、余計なことを考えてしまうわけです。しかし、脳には一定のキャパがあって、それを考え始めると、どんどん脳の中の情報処理がそれで埋まってしまいます。そうすると、脳が止まってしまい、要するに頭が真っ白になる状態、フリーズが起きるのです。 こういったフリーズ状態に陥ってしまったら、まずは待ってみましょう。そして一呼吸おき、なるべくゆっくり話しましょう。ゆっくり話すと、それだけ脳が情報処理をする時間を稼げますよね。そうすると、徐々に正常な状態に戻っていきます。余裕を持つということは大切なことです。
人前に立つ前には自信をつけ、人前に立ったら攻めの姿勢で!
二つ目は、とにかく自分に自信をつけるということ。スポーツ選手がよく試合前にやっているイメージがあるかもしれませんが、「自分はできる」と自己暗示をするということです。ダメになったときのイメージではなくて、うまくいったときの自分のイメージをずっと描いておいて、それに自分を乗せていくような感じです。「うまくいく」と自分に言い聞かせ、楽観的な気分に持っていくことが大事です。 三つ目は攻めの姿勢でいること。人は相手から嫌われたら困る、変に思われたら困るといった理由で、無難に、そして防衛的に行動しがちです。防衛的になると、どうしても自分のダメな部分を探してしまい、悪い方向に流れてしまいます。この悪い流れを断ち切るには、人にアピールする、人に訴えかける。あるいは、人を面白がらせる、人を感動させる。つまり、ネガティブなイメージを人に対して出さないようにするのではなくて、ポジティブなイメージを出していきましょう。自分のことをきちんとここで表現しよう、自分の言いたいことを伝えようという前向きの気持ちを自分の中に持てると良いですね。 このスキルは、そのあとの社会生活の中でもすごく役に立つと思います。皆さんはまだまだこれから成長していくので、いろんなことを練習し、経験値を積んでいって、ちょっとずつ自分を進歩させていってください。