Q.学校から家に帰ると、すぐ勉強が出来ずにダラダラしてしまいます
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1970年生まれ。大阪府立茨木高校卒業。神戸大学教育学部卒業、1996年京都大学助手、2000年同講師、2003年同准教授、2014年同教授を経て、2018年9月に学校法人桐蔭学園へ異動。2019年同理事長、2020年より現職。京都大学博士(教育学)。日本青年心理学会理事、大学教育学会理事、“Journal of Adolescence”Editorial Board委員、首相官邸教育再生実行会議初等中等教育WG委員・デジタル化タスクフォース委員、文部科学省高等教育局スキームDステアリングコミッティ委員、他各種委員、大学の外部評価・高校の指導委員など。日本青年心理学会学会賞受賞。
自分なりに工夫することが大切
これは全国の高校生の多くが苦労していることで、家に帰ってすぐ勉強できずにダラダラしてしまうのはよくあることです。学校から家に帰って、すぐに机に向かって切り替えることができる人は少ないです。だからこそ工夫することが必要です。例えば人によっては家に帰ってからダラダラしてしまうのが分かっているので学校の図書室で勉強して帰ったり、塾の自習室に行ったりします。他にも家に帰ってから少し寝て、気を取り直して頑張るという方法もあります。
最適な対処法は人それぞれ
この問題は誰にでも起きるのでそこを乗り越える自分なりの乗り越え方というのを作っていかなければいけません。よくない例として、ダラダラしている間に漫画を読んだり、ゲームをしたりしてその後にじゃあ勉強しようというのがありますが、まず成功しません。ダラダラしてしまうのが盛り上がっていくだけで、そこから勉強にしっかり切り替えることはなかなかできません。私は中学生や高校生のときにダラダラしてしまうことが結構あったので、ご飯を食べて9時くらいまでは勉強をして、それから眠くなったら寝て朝は4時に起きて勉強をしていました。夜はしっかり寝ていたので朝は頭が元気な状態で勉強することができました。もちろん、この対処法が合っているかどうかは人によります。
様々な対処法を試して自分に合うものを見つけよう
自分に合った対処法を考えるときに大切なのは、自分の生理的なリズムや自分がこういう時に集中力が切れるといった、自分の癖をよく知ることです。このとき、決して間違えてはいけないのは皆が同じような方法で上手くいくことは絶対にないということです。良い方法はたくさんあると思いますが、自分で模索したり、様々な方法に挑戦したりと、自分が頑張ることができる方法を作り上げてください。