Q.数学を解くのに時間がかかってしまいます。
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東京学芸大学を卒業後、営業職、塾講師を経て独立。2012年にYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」を開設。小学校3年生から高校3年生対象の授業動画や、学生の悩み相談にこたえる動画を投稿している。チャンネル登録者155万人、再生回数は4億回を超える。著書に『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』(フォレスト出版)などがある。
時間配分は大学受験にも必要なスキルなので、このスキルを身に着けることは大切です。時間配分は、普段の演習を解くときにもどれだけ意識しているかで変わってきます。自分がよくやっていたのは、ワークによっては目安の時間が書いてあるものもあるので、その時間よりも短く設定します。もしそのようなものがなければ、ご自身で「このくらいでいけるかな」と思った時間から少し減らした時間設定をすると良いです。
普段の演習は、部活でいうと練習試合みたいなものです。練習試合なら失敗してもいいじゃないですか。10分と設定して10分で終わらなくても得点には関係ありません。ですが普段から速く解かないといけない状況で練習を積み重ねないと、いつまで経っても解くのが速くなることはないのです。
ケアレスミスの傾向を分析して自分に合った方法で精度を上げよう
問題を急いで解こうとするとケアレスミスが増えてしまう、と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。急いで解こうとするとケアレスミスが増えてしまうのは当然です。しかし、最初のうちは、ケアレスミスを怖がっていてはいけません。時間制限のある状態で練習を積み重ねると、こういう問題の途中式をカットするとケアレスミスをしてしまうな、という自分の中での傾向が分かってくると思います。このように分析することで、ケアレスミスが出なかった問題に関しては途中式をカットしてもOKなわけです。自分のミスの仕方を分析し、削れるところを削っていくことで、最終的には速くかつ正確に問題を解くことができるようになっていくと思います。
実際に、自分の生徒もこの時間短縮練習をやっていましたし、多くの生徒は成果を感じていました。どのくらいの時間プレッシャーをかけるかは、それぞれの性格などによって変わると思いますが、自分の中でチャレンジしたいと思うプレッシャーをかけながら勉強してもらえればと思います。
速く解ける人に “変われる”意識を持つことが大切
これは若干精神論に近くなってしまうのですが、自分は数学を解くのが遅い人なのだと決めつけず、「自分は変われる」という意識を持つことも大切です。「自分はできない」と思い込んでしまうと成長速度も鈍化するので、是非、「自分でも変われる可能性がある」と信じるようにしてほしいですね。