Q.世界史の勉強は何から始めるべきでしょうか?
この方が回答してくださいました!
若くして既に10年以上の世界史指導経験を持つ気鋭の講師。史実に真摯に向き合い、自らの知識と経験を深めるために様々な国へ視察に行くのを趣味としている。世界史の持つ「必然性」と「展開」を重視し、それを図解して捉える授業は、「世界史に興味が持てない」「自分は暗記が苦手かも」と思っている生徒の意識を180度転換させる。
普通、歴史は古代から順番に勉強していった方が良いとは思いますが、いきなりルネサンスや大航海時代を勉強したり、冷戦期などの現代史から勉強しても良いと思います。おススメしたいのは、本当に興味がある国や時代から始めることです。例えば『ベルサイユのばら』を見たことがあって、フランス革命に興味があるなら、そこからで良いと思います。興味があるところからやっていって、まずはここのテーマのこの範囲はわかるという状態にしましょう。そして問題演習で点がとれるようになってくると、楽しくなってくると思います。まず興味があるところからやり、一つ得意な範囲を作るということが大事です。
受験勉強としては中国史がおススメ
それほど興味があるところがない場合、受験における世界史だと、圧倒的に中国史が頻出の範囲です。およそ受験世界史全範囲の5分の2くらいが中国史であり、中国史が一切出題されないという入試問題を探す方が難しいぐらいです。当然、受験でよく出る範囲を得意にした方が高得点に繋がってくるので、中国史を先にある程度勉強してしまうのは、世界史の土台作りとしてかなりおススメです。ただ、漢字が嫌いであったり、アジアよりヨーロッパの方がかっこいいという感覚があったりするならば、ヨーロッパの方からやるといいと思います。