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公開日 : 2024/05/10

Q.共通テスト現代文の選択問題が苦手です。大体の場合、2つまで絞れるのですが、その後の2分の1を外してしまいます。

共通テスト現代文の選択問題が苦手です。大体の場合、2つまで絞れるのですが、その後の2分の1を外してしまいます。また、本文を要約しながら解いていたら、大事な部分を読み飛ばしてしまい、結局読み直すことになってしまうこともよくあります。 (高2・男性・国立理系志望)
文章をしっかり理解することが最も重要

この方が回答してくださいました!

東進ハイスクール現代文講師
こしみずじゅんいち
輿水淳一 先生

「読む」とは「文章を眺めること」ではなく「文章の意味をつかむこと」 であるという考えから生み出された「脱・字面読み」メソッドを伝授。読めると分かる、分かると解けるという真っ当なプロセスで生徒の成績を引き上げる。時に深く、時に楽しく展開される講義は生徒の心を鷲掴みにする。



文章理解の解像度を上げよう  


 これはよくある悩みなのですが、2つまで絞れても最後に間違えてしまうのは文章をよく理解できていないことが原因だと思います。そのため、この問題は文章理解の解像度が上がれば自ずと解決されていくはずです。  問題の作り手側からすると、正解の選択肢をはじめに作ってから残りのフェイクの選択肢を作るという順番が多いと思います。フェイクの選択肢があからさまに間違っていると試験にならないので、紛らわしいもの、あまり紛らわしくないもの、全く紛らわしくないものと3段階くらいで作られることが多いです。この観点からいえば、2つまで絞れたときに「また2つで迷っちゃった」と諦めずに、「ここからが本番だ」とギアを切り替えることが大切です。 



「正解のイメージ」を持つことを意識して  


 傍線部問題の場合、選択肢を見る前に自分の頭の中で「正解のイメージ」を作っておいて、そのイメージに合う選択肢を選ぶという方法でいくと、早く正確に解けるようになると思います。頭の中にイメージがないまま、とりあえず選択肢を見て本文と比較するという方法で解いてしまうと、ひっかけの選択肢を選んでしまいがちです。まずは選択肢に頼らずに、自分の頭の中にイメージを作り、その正解のイメージを基準に選択肢をある程度絞りましょう。それでも迷ってしまったらさらにイメージを細かくしていくのが良いと思います。選択肢同士を比較するのではなく、それぞれの選択肢と自分のイメージを比較することを意識しましょう。  このときに作るイメージは、あまりがっちりしたものではなく、単純なものでも大丈夫ですよ。たとえば小説で主人公の心情について問われている場合は、「やりきれない気持ち」といったシンプルなもので、まずは構いません。 



焦らず文章をしっかり読むことを心がけよう  


 本文を要約しながら解いていて大事な部分を読み飛ばしてしまうという点については、共通テストは時間が短いから早く読まなきゃと焦ってしまいまっているのではないでしょうか。しかし、焦らずにしっかり本文を読んだ方が、全体として早く解けるようになるはずです。「速く読んでちゃんと解く」のではなく、「ちゃんと読んで速く解く」という意識を持つようにしましょう。ちゃんと読んでいれば頭の中に精度の高い「正解のイメージ」を作ることができるので、選択肢を見た瞬間にどれが正解なのかわかると思いますよ。 


 「正解のイメージ」の作り方は拙著『東進 共通テスト実践問題集 国語〔現代文〕』で詳しく解説しています。また、これも手前味噌ですが『新・現代文レベル別問題集1~5』も自習用におすすめです。



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