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公開日 : 2025/02/28

Q.頑張りたいのに頑張れないです。勉強するのですが集中できず、気づけば一日何時間も空想の世界に浸って現実逃避して、妄想癖がひどくなる一方です。

頑張りたいのに頑張れないです。夢のために、目標のために、努力したいとは思っています。でも、どうしてか勉強に身が入らず、やる気も出なくてそれでも勉強するのですが集中できず、気づけば一日何時間も空想の世界に浸って現実逃避して、妄想癖がひどくなる一方です。このままじゃ本当にやばいです。 (高3・男性)
頑張りたい気持ちは大切に!現実とも向き合おう

この方が回答してくださいました!

東京情報大学 教授
はらだえりこ
原田恵理子 先生

東京情報大学総合情報学部総合情報学科/教職課程教授。博士(心理学)。公認心理士、臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士。専門分野は学校臨床心理学、発達臨床心理学、学校心理学。著書として、『高校生のためのソーシャルスキル教育』(ナカニシヤ出版)、『中学生・高校生のためのソーシャルスキル・トレーニング』(明治図書出版)等。



冷静に現実を見つめることも大切


  夢や目標に向かって一生懸命努力したいという気持ちはとても大事なものです。しかし、頑張りたいがゆえに空回りしてしまったり、自分自身の立ち位置に落ち込んだりすることもあるのではないでしょうか。このような落ち込みや将来に対する不安感に飲み込まれてしまうと、現実逃避に走ってしまいがちです。高3という時期を考えると、頑張りたい気持ちを大事にしつつ、冷静に現実と向き合うことも必要かもしれません。 



目標の振り返りをしてみよう


 夢や目標をしっかり持っているあなたには、「目標の振り返り」をおすすめします。


 まずは、最終的な夢や目標までに小さな目標を複数立ててみましょう。これは、目標が自分にとって無理のないものかどうかという観点からの確認になります。どんなに目標に向かって一生懸命頑張っていても、成果がなかなか出ないとやる気や集中力は続きません。夢や目標といった大きな理想と現実との乖離があればあるほど、そのギャップで苦しくなってしまうものです。心理学では、この小さな目標を細分化して達成を目指す考え方をスモールステップと呼びます。最終的なゴールに到達するまでに、いくつかの段階があるはずです。この段階を少し努力したら達成できるような高さに設定してみましょう。小さな段階を積み重ねていった結果、気づいたら最後まで登ることができたという目標の立て方がおすすめです。


 そして2つ目は、目標の達成状況を自分でチェックしながら進めることができているかという観点です。目標達成に向けて、To doリストのように実際に見える形で実行できているのか、それとも頭の中でイメージしているだけで可視化されないまま進めてしまっているのか振り返ってみましょう。



自分を褒める習慣をつけてポジティブな学習へ 


 1日集中できないまま過ごしてしまうと、自責の念に駆られてしまうこともあると思います。特に、眠りにつくときに「今日も頑張れなかった」と負の感情を抱いてしまうと、次の日の朝までその感情が残り気分良く起きることができません。結果として「今日もまた頑張れなかった」の繰り返しになってしまいます。この循環は学習した内容の定着にも悪い影響を与えます。 


 そこで、夜眠る前に2つか3つ「今日はこんなに頑張った」と自分に声をかけてあげたり、褒め日記のような形で記録として残しておいたりしましょう。きっと翌日のやる気につながるはずです。自分の頑張りを認めてあげて、また「1つわかることが増えて嬉しい」「この先には思い描いた人生が待っているはず」など学習自体にワクワクや喜びを感じられるようになると良いですね。



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